2023/01/22 17:56

 若き絶対王者とタイトル獲得数99期のレジェンドがタイトル戦で初対戦している“世紀の一戦”。1月8・9日に行われた開幕局は、初防衛を目指す藤井王将が先勝を飾った。リードを広げられるわけにはいかない羽生九段は、先手番の本局で「相掛かり」を志向。出だしからがアグレッシブな姿勢を見せた羽生九段に対し、藤井王将が受ける展開となった。

 羽生九段は深い事前研究を伺わせるように、駒損しながらも異筋に金を打ち付ける強気な一着を披露。難解な中盤戦でペースを握った。藤井王将は、先手の構想をじっと探るように長考を重ね、持ち駒を増やして反撃のチャンスを狙う。劣勢に追い込まれた終盤では銀打ちから勝負に出て、大駒で先手玉を包囲したが逆転には至らず。最後まで冷静に指しきった羽生九段が大激戦を制し、1勝目を飾った。

 次戦、石川県金沢市で行われる第3局はわずか1週間後。互いに先手番で1勝を飾っており、次戦で先手番を持つ藤井王将が2勝目を手にするか、羽生九段が後手番での秘策をぶつけるか、期待は高まるばかりだ。混戦が予想されるシリーズのゆくえから目が離せない。

https://times.abema.tv/articles/-/10064980

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