◆カタールW杯 ▽決勝 アルゼンチン3―3フランス(18日・ルサイル競技場)

 【ルサイル18日=岡島智哉】アルゼンチンがフランスをPK戦の末に破り、故マラドーナ氏が中心選手だった1986年メキシコ大会以来、36年ぶりとなる優勝を果たした。

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 アルゼンチンは序盤からFWメッシを中心に攻撃を展開。敵陣でのボール奪取で速攻を繰り返し、メッシは左右への巧みな展開でチャンスを創出した。消極的な試合の入りとなったフランスを攻守で圧倒した。

 すると同22分、MFディマリアが左サイドから切り込み、相手に倒されてPKを獲得。メッシが落ち着いて今大会6点目を右に決め、先制に成功した。今大会を最後のW杯と公言する世界的スターのゴールに、会場はお祭り騒ぎとなった。

 さらに同36分、フランスの高いラインの背後をついたメッシがポストプレーで右に展開。左サイドをフリーで疾走したディマリアにパスが渡り、貴重な追加点を挙げた。

 フランスは前半41分にFWジルーとFWデンベレを2枚替えする荒療治に出たが、屈辱のシュート0本で前半を終えるなど本来の力を発揮できず。しかし敗色濃厚の後半35分、エムバペがPKを沈めて1点を返すと、直後に再びエムバペが豪快に決めて試合を振り出しに戻した。試合は延長戦に突入した。

 延長戦では後半2分にメッシがゴールを奪ったが10分後にエムバペがPKを決めて同点。突入したPK戦でついに決着がついた。 

 南米勢の優勝は02年日韓大会のブラジル以来。1次リーグの初戦でサウジアラビアに1―2で敗れ、第2戦のメキシコ戦に負ければ敗退が決まるところまで追い込まれたが、同戦で2―0の勝利を収め、そこから無敗で頂点まで駆け上がった。メッシは自身5大会目の出場で、初の世界一の座を掴んだ。


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