ソフトバンクが海外FA権を行使した日本ハム・近藤健介外野手(29)と、21日に都内で“極秘交渉”したことが分かった。藤本監督、球団幹部とともに、獲得への“切り札”として長谷川打撃コーチが出席。11日の初交渉では出来高を含めて6年総額30億円超の大型契約を提示したが、条件面でもさらなる上方修正をした模様で、最大限の誠意を示した。

 ターゲットを口説き落とすために用意した交渉人は昨季限りで引退した「打撃職人」だった。過去のFA交渉では王球団会長が出馬したこともあるが、現職のコーチが席に着くのは極めて異例で、球団の本気度がうかがえる。近藤は同じ左の巧打者として通算1108安打を放った長谷川コーチを尊敬しており、今季も試合前に自らあいさつに向かう様子が見られた。

 三笠GMは今月8日に獲得を表明した際、「後輩のみならず、年上の選手を含めて参考になると思う。長谷川コーチと共通したところがあるのかな」と近藤の姿勢を評価していた。近藤にとっても師事を仰げる存在は大きいはずだ。残留を要請している日本ハムに加え、オリックスも最長6年とみられる長期契約を用意した。西武、ロッテも参戦するし烈な争奪戦を勝ち抜くため、最善を尽くす。
報知新聞社

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