AFP=時事 10/4(火) 11:13

【AFP=時事】
 米ナショナル・ウーマンズ・サッカーリーグ(NWSL)における不正行為疑惑に関する独立調査の結果が3日に公表され、指導者による「組織的」な虐待や性的不正行為が明らかになった。

 元米司法長官代理のサリー・イエーツ(Sally Yates)氏とキング&スポルディング(King & Spalding)法律事務所による調査では、リーグ内で「性的な発言、望まない性的誘惑や接触、強制的な性交」などを含む、暴言や精神的虐待、性的不正行為の存在が指摘された。

 172ページに及ぶ調査報告書には、200人以上のNWSL選手を対象にしたインタビューが含まれており、その多くが代表チーム経験者とされている。

 イエーツ氏は報告書の要旨で、「暴言や精神的虐待、性的不品行を含む虐待と不正行為が、リーグ内で組織的に存在し、範囲が複数のチームやコーチ、被害者に及んでいることが分かった」とし、「NWSLにおける虐待は、言葉による虐待的な指導を常態化させ、コーチと選手の垣根をうやむやにする女子サッカーの深い文化に根ざしている」と指摘した。

 調査のきっかけとなったのは、2021年に米ウェブサイトのジ・アスレチック(The Athletic)が、当時ノースカロライナ・カレッジ(North Carolina Courage)を率いていたポール・ライリー(Paul Riley)前監督による虐待行為や性的不正行為を報じたことだった。

 米女子代表チームの元選手で、同国サッカー連盟(USSF)会長のシンディ・パーロー・コーン(Cindy Parlow Cone)氏は、再発防止のため、すでに対策を講じていると述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

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