2022年10月1日 19時37分スポーツ報知 # 芸能

 アントニオ猪木さんの闘魂ビンタを受けた元祖で、元テレビ朝日アナウンサーの佐々木正洋アナ(68)が1日、スポーツ報知の取材に応じ、「スターの心得を感性で知っている方でした」と追悼した。

 1990年2月10日、新日本プロレス・東京ドーム大会「スーパー・ファイトIN闘強導夢」のメイン試合(坂口征二&アントニオ猪木VS蝶野正洋&橋本真也)前の控え室で“事件”は起こった。

 佐々木アナは当時、入社13年目の35歳。「もし負けるということがあると、勝負は時の運という言葉では済まないことになりますが」とマイクを向けると、2秒間の沈黙後、猪木さんから「出る前に負けること考えるバカいるかよ」という怒声とともに、強烈な張り手が左頬を襲った。

 気付いた時には1メートル以上、吹き飛んでいたという。「切れ味鋭いとはあのことで。『えっ!?何があったの!?』という感じでしたね」

 ビンタをくらったのは、実は同じ質問を繰り返したからだった。「『勝負は時の運―』と、1回目に聞いた時、猪木さんは何も答えなかったんです。部屋には緊張の糸が張り詰めていました。スペシャル番組を組んでいて、猪木さんのコメントなしで試合が始まるのは…。他の質問が思い浮かばず、もう1回ぶつけたら、あれが起こったんですね」

https://hochi.news/articles/20221001-OHT1T51222.html?page=1