サッカー日本代表は27日、ドイツのデュッセルドルフ・アレーナで行われたキリンチャレンジカップ2022でエクアドル代表と対戦。
ブラジル代表やアルゼンチン代表など、多くの強豪国がひしめく南米予選を4位で通過した同代表との一戦は、0-0の引き分けに終わった。

この試合で森保一監督は、アメリカ合衆国代表戦からスタメン11人全員を変更。古橋亨梧や南野拓実らが先発に名を連ねた。

昨夏にセルティックへ加入した古橋は、1年目ながら公式戦20得点をマークした。今季もその調子は衰えず、リーグ戦7試合6得点とゴールを量産し続けている。
しかし、日本代表ではアジア2次予選途中から数えて12試合連続ノーゴール。なかなか結果を出すことが出来ずにいる。

古橋の特徴は、相手の隙を突いた裏への抜け出しや相手DFの死角から飛び出してクロスに合わせるといった、
巧みなオフ・ザ・ボールの動き出しだ。1人で局面を打開するのではなく、味方に”活かされて”点を取るストライカーなのだ。

しかし、日本代表でCFに求められるのは、最前線でのキープや正確なポストプレーといった攻撃の起点となる働きだ。日本代表ではサイドの選手にボールが集まることが多いため、
ワンツーの壁役などで足元へパスが入ることはあるが、中盤やサイドバックの選手から裏へのパスが出ることが少ない。

古橋はこの試合でもディフェンスラインの背後を取るランを繰り返していたが、そこに効果的なボールが入ることはほとんどなかった。裏へのパスが出たのは18分に右サイドライン際でボールを持った山根視来からと、
26分にピッチ中央でボールを持った柴崎岳からの2回のみ。35分には三笘のスルーパスに反応する場面があったが、こうした古橋の特徴を活かすシーンがほとんどなかった。

これはこの試合に限った話ではない。6月に行われたブラジル代表戦やチュニジア代表戦でも古橋の特徴を活かすシーンはほとんど見られなかった。

 前述したように、欧州でゴールを量産する古橋の実力に疑いの余地はない。このFWを日本代表でも活かすためには、
エクアドル代表戦に後半から出場した上田のようなつぶれ役を求めるのではなく、チームとして相手DFの裏を狙う戦術が必要になる。
FIFAワールドカップ カタール2022までは残りわずか。このまま変化がなければ、本大会でも古橋は本領を発揮できないかもしれない。
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