鈴木彩が完璧な読みでピンチをしのぐ

 現地時間6月3日に行なわれたU-23アジアカップのグループステージ初戦で、U-21日本代表はUAEと対戦。2-1で勝利した。

 日本のスターティングメンバーは、GKが鈴木彩艶、4バックは内野貴史、鈴木海音、チェイス・アンリ、加藤聖、中盤はアンカーに松岡大起、インサイドハーフに藤田譲瑠チマと鈴木唯人、3トップは山田楓喜、細谷真大、斉藤光毅というランナップに。

 試合の立ち上がり、日本はなかなかリズムを出せない。インテンシティの高いUAEに対し、ボールを思うように動かせず、押し込まれ、自陣でのプレーを余儀なくされる。

 20分、右CKに合わせた細谷のヘディングシュートは枠を外れる。24分、エリア外からの山田のシュートも決め切れず。得点は生まれずとも、日本は徐々に盛り返しながら、先制点を狙っていく。

 最終ラインからのビルドアップは安定し始め、中央で松岡がテンポよくパスをさばきながら、攻撃の糸口を探る。ただ、効果的に縦パスを入れることができず、サイドに起点を作っても、そこからうまく局面を動かすことができない。39分の山田の強烈なショットは相手GKがストップ。前半はスコアレスで折り返した。

 迎えた後半、一進一退の攻防が続くなかで、日本が先手を取る。61分、右サイドから内野がアーリークロスを入れると、相手DFがトラップミス。後ろにいた鈴木唯がボールを受け、寄せてくる敵をかわして左足シュートをねじ込んだ。

 だが、その2分後に日本は失点。敵陣からの相手のFKで、ロングボールの対応が中途半端になり、最終ラインの背後をとられてヤセル・アルブルーシの強烈な一撃をくらう。
 
 さらに71分、相手のクロスが自陣ボックス内にいたチェイスの手に当たってPKを献上。このピンチに立ちはだかったのが守護神の鈴木彩。アブドゥラ・イドリスのキックを完璧に読み切り、ビッグセーブで逆転を許さない。

 そして76分、日本が突き放す。右サイドから藤尾翔太がクロスを入れると、細谷が豪快なヘディングシュートでゴールネットを揺らす。

 その後、日本はUAEの反撃を抑えこみ、試合は2-1でタイムアップ。タフな戦いを制した日本が幸先よく白星スタートとなった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/266476ab78ca27a5a09dcd678f6cd9037b6353dc