ふたまん 4/12(火) 6:31

 多くのファミコンキッズにRPGの面白さを教えてくれた国民的タイトル『ドラゴンクエスト』(エニックス)。レベルを上げて装備を強化し、必要なアイテムをそろえながら、主人公の冒険を“ロールプレイ”するという画期的なゲーム内容で、新しい体験を僕らにもたらしてくれました。その後、30年以上も愛され続ける人気シリーズとなり、最新作『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』の発売を楽しみにしているファンも多いのではないでしょうか。

 しかし過去の思い出を遡るとその面白さだけでなく、ときには絶望を感じるような忌まわしき記憶もチラホラ。そこで今回は『ドラクエ』シリーズの中でも「ロト三部作」と呼ばれるファミコン時代の初代『ドラクエ1』から『ドラクエ3』で体験した、忘れられないトラウマをえぐって……もとい、振り返ってみたいと思います。

■もはや殿堂入り!?「じゅもんがちがいます」「おきのどくですが……」
 ……とその前に、ファミコン時代の『ドラクエ』の絶望というテーマで、すでに語り尽くされたものが『ドラクエ1』と『2』の「復活の呪文(ふっかつのじゅもん)」を間違えた瞬間と、『ドラクエ3』の冒険の書が消えた瞬間でしょう。

 どんなつらいエピソードを紹介しようとも、このとき味わった絶望には絶対にかないません。でも触れないと「分かってねぇなぁ」と言われてしまうこと必至なので、もうこれは殿堂入りということにします。下手をすると数時間、数十時間分の苦労が水の泡となってしまう悲しい瞬間なので、仕方ないですよね。

 ちなみに私は『ドラクエ2』の長すぎる復活の呪文を入力して「じゅもんがちがいます」が出てしまったときは、間違えやすい“ぱ”と“ば”、“ぽ”と“ぼ”なんかを入れ替えて懸命に悪あがき。『ドラクエ3』のセーブデータが消えたときは、しばらく何もできなくなるほど打ちひしがれました……。

■「会心の一撃」が避けられるってマジ?
 復活の呪文の間違い以外、「『ドラクエ1』ってトラウマ要素少なくない?」と思うかもしれません。ですが思い返せばラスボスの竜王はともかく、終盤に登場する「かげのきし」や「スターキメラ」「ドラゴン」などにも相当泣かされてきました。

 やけに痛い、痛すぎるスターキメラやドラゴンの炎。妙にこちらの攻撃を避けまくる、かげのきし。そして極めつけは、ファミコン版の『ドラクエ1』では、敵が「かいしんのいちげき」を避けるケースまであるということ。

 ギリギリの攻防の中、起死回生の一撃が飛び出したのに無情にも回避され、反撃でやられた瞬間は絶望以外の何ものでもありません。誰にも頼れない1対1のガチバトルだからこそ、一度のコマンドの選択に重みがあります。そんな駆け引きの厳しさこそが、『ドラクエ1』の真骨頂だったのかもしれません。

■絶望の宝庫!? ロンダルキアは『ドラクエ2』随一の危険地帯
 ファミコン版の『ドラクエ2』で絶望を感じた場面を聞けば、多くの人が「ロンダルキア」と答えるのではないでしょうか。しかし、ロンダルキアのどの部分を指しているのかは十人十色。

 人によっては「ロンダルキアへの洞くつ」の極悪難易度だったり、洞くつを抜けた先の雪の台地・ロンダルキアに出現する「ブリザードのザラキ」だったりすることも。さらにはロンダルキアに存在するハーゴンの神殿の「ノーヒントな隠し階段」の謎や、デビルロードやバズズの使ってくる「無慈悲なメガンテ」がトラウマという人もいることでしょう。

 極めつけはボスのハーゴンやシドーが、ベホマを使った瞬間に絶望したことも……。苦労して体力を減らした強敵が、呪文で全回復した瞬間に「ふざけんな!」と叫んだことを思い出します。

 そんなドラクエシリーズの中でも屈指の“トラウマ製造地帯”として知られる、ファミコン版『ドラクエ2』のロンダルキア。皆さんはどんな絶望を味わったのでしょうか。

※続きはリンク先でhttps://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/a35c3708921e8087508a59495bd2285eb46312a7&preview=auto
ファミコン用ソフト『ドラゴンクエスト』『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』(編集部撮影)
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