2018年の平昌五輪・女子フィギュアスケートで金メダルを獲得したアリーナ・ザギトワが日本語でメッセージを発信し、話題を呼んでいる。

ザギトワは2002年生まれのフィギュアスケーター。15歳9か月という若さで、2018年の平昌五輪で金メダルを獲得。しかしその後、不調により成績が低迷し、競技会への参加を一時停止することにした。ただ引退したわけではなく「立ち止まったり、去るつもりはない」などとコメントしていた。そうした中で、彼女はアイスショーなどに参加していた。

そして、「フィギュアスケート・ロシア選手権」にマスコミの一員として登場。北京五輪でも記者として白羽の矢がたち、「懐かしい。またこの雰囲気に浸ることが出来てとても幸せです」と感想を書き込んでいた。

親日家として知られるザギトワは、金メダルを獲得した平昌五輪前に滞在した日本で秋田犬に一目ぼれした縁から、秋田犬保存会よりメスの秋田犬が寄贈されている。名前は勝利を意味することから「マサル」とつけられた。そのマサルと一緒にザギトワは今年1月に在ロシア日本国大使夫妻のもとを訪れ、懇談したことをインスタで報告していた。

そんな中、ロシアによるウクライナ侵攻が始まった。ロシアには世界中から批判が集まり、日本もロシアへの経済制裁に参加。すると日本はロシアより非友好国に指定され、平和条約交渉を中断する意向もロシアは発表した。

そんなピリピリとした雰囲気となった日露関係だが、ザギトワはとあるメッセージを日本語で自身のインスタグラムにのせた。

「日本が恋しい」

この言葉が意味することはなんだろうか。今の政府の対応を憂いているのか。それとも日本に友好関係を求めているのか。あるいは、日本人のロシアへのイメージを改善しようとしているのか…さまざまな憶測を呼んでいる。

親日家の彼女のことだ。おそらく、ただただいまの「不自由な状態」を憂い、一刻も早く平和が訪れ、日本に行きたいという切実な思いが込められているのだろう。ザギトワがまた日本に来る日は、真に平穏が戻ったとき。その時が一刻も早く戻ることを願うばかりだ。

FRIDAY 2022年3月29日 10時30分
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