G大阪でもプレーしたウクライナサッカー協会のオレグ・プロタソフ第一副会長が、スポーツ界の制裁に抗議するロシアに猛反発した。

 ウクライナ侵攻を受けて世界のスポーツ界では制裁の動きが加速しているが、ロシア側は政府要人を中心に「政治とスポーツは切り離されるべきだ」と抗議の声を上げている。

 そうした中、1994〜95年にG大阪に在籍して現在は同協会の要職にあるプロタソフ氏が、ウクライナ放送局「TVチャンネルフットボール123」でロシア側の主張に猛反論を展開した。

 まずプロタソフ氏は「敵は我が国の多くのインフラを破壊し、すでに多くの人命が失われている。ロシア人は何が起きているのかを恥じてほしい。プーチンは、ウクライナが完全に自由な独立国であることを理解していない。戦争をしてまでウクライナに来たのは大きな間違いだ」とロシアによるウクライナ侵攻を強く非難した。

 その上で、スポーツ界で広がるロシア制裁について「ロシアのアスリートは自業自得だ。サッカーやスポーツが政治の外にあるとは言えない。一流アスリートであれば『私は賛成できない、これは戦争で私たちは間違った行動をとっている』と言わなければならない。だが、みんな黙って支持している。黙っていることは賛成しているということなんだ」と強く訴えた。

 そして「彼らは罰せられ、スポーツができなくなり、あらゆる問題や制裁を受けるに値する。(ロシア人選手の)誰もが、自分たちを待ち受けている敗北を味わうべきだ」。

 先行きが見えないウクライナを代表して、プロタソフ氏がロシア選手に対する制裁の必要性を強調した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/284454837a950143039c718520a41c684bacf299