「バークリー音楽大学」ってどんなところ? “エゲツない量の課題”などをアーティストが語る
2022年02月18日 19:45 J-WAVE NEWS
https://news.j-wave.co.jp/2022/02/post-9181.html


世界的なアーティストを輩出する「バークリー音楽大学」は、どんなところなのか? 同大学に在籍していたサックス奏者の小西 遼と音楽プロデューサーのVivaOlaが語った。

2人が登場したのは、2月14日(月)にJ-WAVEで放送された番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。

◆学科も生徒も多種多様

クインシー・ジョーンズ、上原ひろみなど世界的アーティストを輩出するバークリー音楽大学。VivaOlaはソングライティング科でメロディーと作詞について学んでいたそうで、同じ作曲でもいくつもの科があると解説した。

VivaOla:そもそも作曲で4つぐらい学科があって。コンポジションというクラシックよりのやつと、ジャズコンポジションというビッグバンドの作曲と、ソングライティングという、いわゆるジョン・メイヤーとチャーリー・プースがいた学科なんですけど、一番ポップスなのかな? もう1個はCWPで……。

小西:Contemporary Writing and Productionじゃなかったっけ?
VivaOla:それです。それがCM音楽とかのほうです。

小西:製作、プロデューサー寄りの学科があって。
VivaOla:アレンジとかがヘビーな。僕がいた学科はあんまりアレンジとかやらないんです。基礎だけで、いわゆるギターとかピアノと声だけみたいな。トップラインみたいな感じで、ラッパーに近いです。

演奏学科に在籍していた小西は、ほかにも多様な学科があると解説。それだけに生徒のタイプもバラバラで、どの学科生も受講するような授業ではバークリーならではの光景を目にしたのだとか。

小西:映画音楽とか作曲系にいこうとしているやつらはちょっと真面目っぽいというか、どちらかというとナード(内向的)っぽいんだけど、演奏科でしかもバリバリ前に行きたいやつとかは本当にギャングスターみたいなやつがやってる(笑)。
あっこゴリラ:それはかなり面白いね。

小西:そのつながりで、全然違うやつらが組んでプロジェクトが動いたりとかもするし。
VivaOla:そういうの多かったですね。

小西:ね、垣根は全然なかった。
あっこゴリラ:そんな最高な学校生活うらやましい。
小西:すごくリソースがいっぱいあるところだから、すごくよかった。
VivaOla:まさにそれですね。
あっこゴリラ:大人になって私たちがやってることじゃん? いろいろな垣根を越えていろいろな人とコラボしたりとか一緒に仕事したりとかさ。それを学校のときからやれちゃうってのはいいね。

VivaOla:いろいろな人がいましたね、変人が多かった。
小西:普通に学生生活だからみんなでパーティするんですよ。それがもうメッチャカオスなんです。

VivaOla:個人的には人間関係とか、業界の縮小版じゃないけど「どうやって物事を動かしていくのか」みたいなのをすごく学びました。

◆「エゲツない」課題

小西は授業の課題について「課題の量がエゲツない」とコメント。具体的には「絶対に終わらない」量だったのだとか。

小西:日本の授業ってたとえば、今日は1から5までやりました。宿題は1から3、できたら4、5もみんなやってきてね、みたいな感じじゃないですか。アメリカは「15ぐらいまでやってこい」みたいな。
あっこゴリラ:えー!

小西:1から5がわかれば、15までは応用すればできるだろうから、みたいな。たとえば本当に簡単な理論を1個教わったら、それで3曲作ってこいみたいな(笑)。
あっこゴリラ:死ぬ程曲を作らされるってことだよね。
小西:メッチャ作った。

VivaOla:僕はソングライティングだったから特に多かった。必修のハーモニーとかでもたまに軽く曲を作らないといけないんです。それでまず3曲あって、ソングライティングワンという授業で3曲あって、リリックラインティングワンという授業で3曲あって、1週間で9曲。
あっこゴリラ:1週間で9曲!? ヤバ。

VivaOla:僕のソングライティングの場合、(授業のある曜日が)月水だったんです。だから短いほうが絶対あるんです。
小西:2日で5、6曲とか書く。
VivaOla:そうそう(笑)。
あっこゴリラ:ヤバいね。 (※中略)