2/13(日) 5:15配信
東スポWeb

勝利を喜ぶロコ・ソラーレの選手たち(ロイター)

 固い絆が逆転勝利の原動力だ。北京五輪のカーリング女子1次リーグ(12日、国家水泳センター)が行われ、日本代表ロコ・ソラーレ(LS)は、ロシアオリンピック委員会(ROC)と対戦し、10―5で勝利。午前中のデンマーク戦に続く逆転劇で、通算成績を3勝1敗とした。

 ROCに勝利を収めた瞬間、セカンド・鈴木夕湖の目には涙が浮かんでいた。「全然ショットが決まらなくて本当につらかった」。午前中と異なる夜の試合で特有のアイスコンデションに苦戦を強いられ、元気印の鈴木から笑顔が消えた。しかし、サード・吉田知那美、スキップ・藤沢五月が随所に好ショットを披露。「夕湖のショット率がそんなによくなかったのも、それがあったからこそ、ちな(吉田知)や私のショットがつながって決め切れた」ときっちりサポート。お互いが助け合い、白星を引き寄せた。

 毎試合全員が完璧なパフォーマンスをできるとは限らない。だからこそ、LSは個々が役割を貫いた。リード・吉田夕梨花と鈴木が思うように力を発揮できなくても、逆境を打開するショットが求められる吉田知が流れを変える。藤沢が最後に決め切る。実際に第7Eは吉田知がチャンスを演出し、藤沢がラストショットをハウス内に寄せて3点を奪取。この3点が試合のキーポイントとなった。

 カーリング関係者が「ロコはチームワークがいい」と口をそろえる。「固い絆」がLSの持ち味で勝利の原動力だ。吉田夕が「すごい大変だったけど、チーム全員で最後勝ち切れた。我慢し続けられたのがよかった」と言えば、藤沢も「本当にチーム全員で勝ち取った勝利だなというふうに思います」と話し、チーム力≠フ勝利を強調した。

 苦しい戦いを制し、確かな手応えをつかんだLS。2大会連続のメダルを予感させる一日だった。

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