2/12(土) 5:15配信
東スポWeb

ショーン・ホワイト(右)も平野を祝福した(東スポWeb)

【中国・張家口発「支局便り」】不可解ジャッジ≠ニして深く記憶に刻まれるところだった。

 11日のスノーボード男子ハーフパイプ決勝、平野歩夢の2回目。大技トリプルコーク1440を決めて文句なしの滑りを披露したにもかかわらず、結果はこの時点で2位の91・75点にとどまった。暫定首位は直前のスコット・ジェームズがマークした92・50点。この得点に問題があるわけではない。ただ、誰もが平野歩が上回ると確信していただけに、にわかに会場がザワつき始めた。

「ブゥーッ!」。記者を含めた報道陣が試合を見ていたミックスゾーン後方で、海外の選手たちから一斉に大ブーイングが飛んだ。テレビで聞いたことはあったものの、生の抗議がここまで迫力あるものだとは知らなかった。

 今大会、複数の競技で疑惑≠ェ目立つ。スキージャンプのスーツ測定は従来通りに行われていたのか、ショートトラックでなぜ中国に有利な判定が続くのか…。同じくスノーボードでは女子パラレル大回転の竹内智香(広島ガス)がドイツ選手を妨害したとして敗退。審判の8人中6人がドイツ人だっただけに、さらに疑いが深まった。

 それでも、この日は平野歩が3回目に96・00点の高得点をたたき出して逆転で金メダルを獲得。ブーイングの大合唱だったスイス、チェコ、カナダなどの選手たちが一転、歓喜に沸く姿を見て少しうれしい気持ちになった。

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