日本代表の森保一監督(53)が、昨夏の欧州選手権で優勝したイタリア代表と森保ジャパンの共通点を指摘しながらカタールW杯に向けてお手本にする方針を示した。

 10日に取材に応じた森保監督は、国際サッカー連盟(FIFA)の昨季の最優秀選手における投票でイタリア代表MFジョルジーニョ(チェルシー)に1票を投じたことに触れながら、現在のイタリア代表チームに言及。「ベースを積み上げることの大切さをイタリアは示した。カテナチオ≠ニいう国のサッカーのベースがありながら、マンチーニ監督が現代のサッカーに必要なことをチームに受け付けて欧州選手権に勝利した」と伝統的なサッカーに現代の先進的な戦術を見事に融合させたチームだと分析した。

 それは森保ジャパンとも重なる。「結果はもちろん大切なことだが、常に国のサッカーを見つめてベースを強固にする、力をつけていけば大きな舞台で結果を出せるとイタリアは示した。今の日本もW杯に出て世界の強豪に勝っていくことをやることが現実的。その前に自分たちが何をやるか、日本のサッカーも、より強固なベースづくりを。そして戦術的なベースをつくり上げていくことが必要。そういうことをしていくうえでイタリアはすごくいいものを示してくれた」とイタリアが最高の教本になるとの見解を示した。

 欧州王者の長所をどん欲に吸収して森保ジャパンがW杯での躍進を目指す。