2/3(木) 6:15配信
東スポWeb

バーエリアではロボットがカクテルをシェイクする(東スポWeb)

【中国・北京発「支局便り」】本場の味!? 開幕を目前に控える北京五輪で話題になっているのが「ロボット食堂」だ。報道関係者が作業などを行うメインメディアセンター(MMC)内の食堂に全自動で調理から運搬を行うエリアがある。そこで大会スタッフに教えてもらったオススメの一品≠実食。気になるクオリティーはというと…。

 今回は開幕前から北京に入り、3週間以上にわたって滞在する。そんな長期戦≠見越し、腹を満たすために日本からカップ麺やレトルト食品を持ち込んだのだが、記者にはどうしても行ってみたい場所があった。すでに複数のメディアが報じている「ロボット食堂」だ。

 MMC内の食堂には調理から座席に届けるまで全自動で行っているエリアがある。レジで注文を受けると、温められた筒状の鍋に食材が入れられ、洗濯機のように回転。追加の調味料などが程よく絡まって完成する。出来上がった料理は天井に設置された円盤型の台に乗せられ、客が座ったテーブルまで運ばれる仕組みだ。その後、筒状の鍋は約180度回転。洗浄を15秒×3セット行い、次のオーダーに備えていた。

 このエリアはチャーハン(約720円)など中華料理が6種類用意されている。そこでレストランを担当する大会スタッフにオススメの一品を尋ねると「『鶏肉の花椒(ホアジャオ)炒め』(約1080円)がおいしいですよ」。即決した。

 注文から10分もせず料理が届き、さっそく鶏肉を口に運んだ。香辛料のシビレとともに、こってりした食感を味わった。油をたっぷり使って調理されたのだろうと想像する。最初は個人的にも「うまい」と感じていたが、途中から一緒に炒めていた赤唐辛子と青唐辛子に大苦戦。汗をかきながら、なんとか完食した。ちなみに単品で注文したライス(約90円)は自動ではなく、スタッフによる手渡しだった。

 前出のスタッフに辛かったことを伝えると「そうでしたか(笑い)。私たちはいつもおいしく食べているので、それは新たな発見です」とやや驚いた様子。本場の味に近づけているのか、海外向けに控えめにしているのか定かではないが、周囲を見渡すと多くの人が途中でギブアップ≠オていた。

 辛いものを一気に食べたせいか、おなかが緩くなったような…。気のせいということにしておこう。

 食堂では水ギョーザや丼、麺、ハンバーガーといったメニューも自動で調理している。さらに変化球≠ニして存在感を発揮していたのが「バーエリア」。ロボットがリキュールやジュースをシェークしてカクテルを作っていた。

 カクテルは4種類用意されており、今回はウオッカにパイナップルジュース、レモンジュース、ココナッツミルクを混ぜた「チチ」(約720円)を飲んでみた。甘さは控えめ、さっぱりとした味わい。ついつい「もう1杯!」と頼みそうになったが、さすがにやめておいた。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/a59214358bcbdd6fc86a327f3fda2576d56eb17b