2022年シーズンから指揮を執るFC東京のアルベル・プッチ・オルトネダ新監督が、クラブ公式サイトのインタビューで、首都クラブでどのようなサッカーを目指すかについて語っている。

 FC東京は12月10日、今季J2アルビレックス新潟でリーグ6位の成績を残したスペイン人のアルベル監督の新指揮官就任を発表した。

 スペイン1部FCバルセロナの元スカウト、元アカデミーコーチ・ダイレクターとして名門を支えた経歴を持ち、日本代表MF久保建英(マジョルカ)やスペイン代表FWアンス・ファティ(バルセロナ)を発掘して下部組織に入れたアルベル監督。クラブ公式サイトのインタビューで、FC東京で目指すサッカーについて触れている。

「私がかつて仕事をしたバルサは、ポジショナルプレーを重視したサッカーで、攻撃でも守備でも、ボールとともにどうするかを求め続けています。バルサが表現してきたスタイルは、日本人の長所や特徴とマッチしていると思います。

日本人には賢い選手が多い。なぜそのプレーが求められるのか、なぜその現象が起こるのか、しっかりと理解してプレーする選手が多い印象です。世界の強豪国と比べると、フィジカルでは劣っていますが、一方で、テクニックのレベルはとても高い。さらにスピードもある。献身的な性格も持ち合わせているので、プレスを掛けてボールを奪うことも得意です」

 アルベル監督は「なぜ日本人はバルサのようなプレーを追求しないのか」と思ってきたという。

「バルサのスタイルが日本人に合っているということは、新潟で証明できたと思います。ほとんどの選手がそれまで経験したことがなかったにもかかわらず、2年目になると、かなり表現できるようになりました。さらに重要なのは、そうしたプレースタイルをファン・サポーターが気に入ってくれたことです。多くの観客がスタジアムに足を運んでくれたのです。新潟で表現したサッカーを、日本の首都である東京でも表現できたら、こんなに素晴らしいことはありません」

 アルベル監督は、ボールを持つことがいい守備につながるとも説いており、新天地FC東京でどこまで理想のサッカーを浸透させられるか、注目が集まる。
 
フットボールゾーン 12/29(水) 16:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/e36d8b4611dcef0514ba5cbc23097b358f5c53bd

写真
https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20211229-00359607-soccermzw-000-1-view.jpg?pri=l&;w=640&h=426&exp=10800