12/17(金) 5:15配信
東スポWeb

 まさかの大失態だ。元日の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)を制した富士通が、優勝旗の紛失≠発表して波紋を広げている。

 同社によると、異変に気づいたのは11月下旬のことだった。来年元日に向けて返還の準備を始めたところ、行方が分からなくなっていることが発覚。今年6月以降、本社事務所のフロア移動に伴い、優勝旗の保管場所が変わったことから廃棄物と一緒に処分した可能性があるという。

 主催の日本実業団陸上競技連合(実業団連合)に謝罪と経緯の説明を行った同社の平松浩樹執行役員常務は「責任を重く受け止めている。大変名誉なものを預かっているという意識が十分でなかった」と謝罪。引き続き全力で優勝旗の探索にあたる考えを示したが、王者の証しが姿を消したことにネット上では管理体制を問題視する声が噴出した。

 では、約2週間後に迫った大会での扱いはどうなるのか。実業団連合は本紙の取材に「新調となれば3〜4か月はかかるので時間的に無理だし、代替のものを贈るのも失礼。今回(2022年)は優勝旗なしで開催することを各チームに理解してもらうしかない」と回答。出場チームにはこれから通達するという。

 ただし、23年までに新調する方針が決まっているかと言えば、そうでもないようだ。同連合関係者は「こういう機会をきっかけに優勝旗ではなく、新しいものを贈るのもいいのでは。Jリーグで贈呈しているシャーレのようなものでもいいし、トロフィーだっていい。もちろん優勝旗を再び作ることも検討しながら、いろんな選択肢があるということ」と明かした。

 富士通側は今後も見つからない場合は弁償する意向を示したが「優勝旗でも新しい何か≠ナあっても値段はピンからキリまである。あまりに高額だと(弁償は)筋が違うと思う」(同関係者)。いずれにせよ、現時点で騒動のゴール≠ヘ見えないままだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/934b68f7399a2f2df31f60919e95a969f95ad12b