12/13(月) 17:00配信 夕刊フジ
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc717983d75f29c6928e8933c963290c54cafc83

自動車のF1シリーズ最終戦となるアブダビ・グランプリ(GP)の決勝が12日、アブダビで行われ、劇的な幕切れに多くのファンが酔いしれた。最終周にメルセデス所属のルイス・ハミルトン(英国)との劇的なバトルを制したレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン(オランダ)が初のドライバーズタイトルを獲得。レース終盤に訪れた手に汗握るドラマチックな展開に、SNSには「フジテレビさん、地上波復活願います」などの声が殺到した。

今季22戦目となった最終戦は、ドライバーズタイトルを決する運命の一戦となった。第21戦サウジアラビアGP終了時点で、年間王座を争うハミルトンとフェルスタッペンの獲得ポイントはともに369.5点。先にゴールした方がチャンピオンを獲得するという分かりやすい状況の中、ポールポジションから発進したフェルスタッペンはスタートで2番手のハミルトンに抜かれ、その後はハミルトンがじりじりとタイム差を広げる展開となった。

レースは10秒以上も差が開いたまま終盤に突入。ハミルトンの8度目の王座獲得が濃厚になってきた矢先、残り5周で他車が壁にクラッシュ。コース上から車体の破片などが完全に回収されるまで各車はセーフティーカー先導のまま周回を重ね、最後の1周となったところでセーフティーカーが退き、レースは再スタートした。

ラスト1周の“一発勝負”でフェルスタッペンが果敢にハミルトンのイン側に飛び込み先頭に立つと、そのまま逃げ切って劇的勝利。自身初となる年間チャンピオンに輝くとともに、このレースを最後にF1から撤退するホンダにとって、1991年のアイルトン・セナ(ブラジル)以来、30年ぶりのドライバーズタイトル奪還となった。

レース直後からF1の関連ワードがツイッタートレンドを完全にジャック。興奮冷めやらぬ多くのファンがレースの感想を書き込んだが、なかには「地上波なくなってからみてないですわ」とのコメントも多数。過去にはフジテレビが地上波で放送していたが、現在は「DAZN(ダゾーン)」「フジテレビNEXT」などの動画配信サービスや有料チャンネルで放送しており、SNSには「F1地上波無いとかおかしくない? 日の丸背負ったHONDAがチーム参戦してたんだよ」「動画で見たけど最後の一周熱かった! F1も地上波でやってくれたらなぁ」「フジテレビさん、地上波復活願います」などの要望が相次ぐ事態となった。

13日に放送されたフジテレビ系「めざまし8」(月〜金曜前8・0)では、これまでにもたびたびF1愛を語ってきた司会の谷原章介が「劣勢だったレッドブル・ホンダにまさかの奇跡が起きた。でも、フジテレビさんが地上波でやって下さらないんですよ!」と意見。これにはネット民からも「そりゃ俺も同感ですよ」「ファンの気持ち代弁してくれたw F1地上波カモンw」などと同調するコメントが多く寄せられた。

ちなみに8番グリッドからスタートしたルーキーの角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は、自己最高位となる4位でフィニッシュした。(zakzak編集部)