競技者数の“正確な把握”が急務 

 また、小林専務理事は今後の課題として、アマチュア野球界全体で取り組んでいることがあると語る。

「サッカーやバスケなど他のスポーツ団体では当たり前にやっている『競技者登録システム』を設置する方向で進めています。正確な競技者数を把握した上で、どういった普及・振興ができるのか。野球界全体が一体となってやる必要がある。JABA(日本野球連盟。主に社会人野球を統括)の方はすでに進めていて、大学や高校年代でも始めました」

 これまで競技人口の明確な数字を把握していなかったことには驚きだ。言い換えれば、これまで「野球人口の減少」は、正確な数字を把握しないまま語られていたというわけだから、変革への動きが鈍くなって当然と言える。

 一方、未来に視点を向ければ、全軟連がこうした取り組みを始めることで、変革の余地は残されているという見方もできる。もっと言えば、先述したポニーリーグなどの硬式野球団体と全軟連が切磋琢磨することが望ましい。

「軟式・硬式を区別して考える必要はないと考えています。硬式で指導をされている監督やコーチとも、なんらかの形で協力し合えるはず。我々がこんなことをやりたいと考えた時、硬式団体に相談するような機会を設けていきたいと考えています」

ナンバー10/30(土) 17:06  全文
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