7/16(金) 11:55
スポニチアネックス

八代英輝氏 池袋母子死亡事故、禁錮7年求刑に「危険運転致死傷の適用をもっと真剣に検討すべき事案」
八代英輝弁護士
 弁護士の八代英輝氏(57)が16日、コメンテーターを務めるTBS「ひるおび!」(月〜金曜前10・25)に出演。東京・池袋で2019年4月、乗用車が暴走し、松永真菜さん=当時(31)、長女の莉子ちゃん=同(3)=が死亡した事故の公判が15日に東京地裁であり、検察側は、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた旧通産省工業技術院の元院長飯塚幸三被告(90)に、同罪の法定刑で最も長い禁錮7年を求刑したことに言及した。

 飯塚被告は「アクセルとブレーキを踏み間違えた記憶はない」と改めて無罪を主張し、結審した。判決は9月2日。

 八代氏は「本来、この事件、事故は危険運転致死傷の適用をもっと真剣に検討すべき事案で、そう考えると法定刑の再上限の求刑であっても7年というのは、いくら考えても軽いのではないかなと」と言い、「もちろん被告は無罪を主張することは憲法で保障された権利なんですけど、この被告の場合、問題なのは科学的なデータで正常に車が機能していたことが示されながらも、それを一切受け入れず、積極的に自分はパニックに陥っていたけれど足元を見てみたらブレーキをしっかりと踏んでいたと。ご本人の認識がどうか分りませんが、法廷で示されている証拠からすると明らかに虚偽の供述なんですね」と指摘。

 そして、「それで無実、過失は一切ないと主張していることから考えると刑事責任は非常に重いということは当然だと思いますね。ただ非常に被害者参加制度を取り入れながらもご遺族の方に裁判というものを通じて真実を明らかにするということ、最低限の目的をなかなか達成できなかったことっていうのは非常に申し訳ないなと思いますし、恐らく過失は全くないというふうに本人言われているんで、判決の結果を問わず無罪でなければ控訴するという形になるとは思いますね」と自身の見解を述べた。

https://amd-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20210716-00000131-spnannex-000-3-view.jpg
https://news.yahoo.co.jp/articles/d73541970e2615b1580caf7cb11df6ae71adde3a