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俳優の妻夫木聡(40)がメインキャストとして出演する映画『唐人街探偵 東京MISSION』(7月9日公開)のイベントが24日、都内で実施され、妻夫木をはじめ、鈴木保奈美(54)、浅野忠信(47)、三浦友和(67)が登壇。渋谷のスクランブル交差点のセットを栃木県足利に、空港のセットを名古屋市にそれぞれ設けるなど、潤沢すぎる中国マネーが乱れ飛んだ本作のスケールの大きさを改めて語り合った。

本作は、三浦演じるヤクザの組長・渡辺勝が、東南アジアのマフィアの会長が殺害された事件の犯人として起訴されてしまい、妻夫木演じる探偵・野田昊(読み:のだ・ひろし)に、事件の解決を依頼することから始まる。中国の探偵コンビ、タン・レン(演:ワン・バオチャン)とチン・フォン(演:リウ・ハオラン)を呼び寄せたことをきっかけに、タイの探偵ジャック・ジャー(演:トニー・ジャー)も加わって、東京を舞台に<日本、中国、タイ>の探偵たちが難事件に挑む。鈴木は検事の川村芳子と姉で裁判官の川村晴子の2役を演じ、浅野は事件解決100%のエリート警視正・田中直己を演じる。

中国で俳優としても活躍するチェン・スーチェン監督による本作は、「唐人街探偵」シリーズ3作目。今年2月12日、中国旧正月に公開され、4日間で日本円にして約490億円を稼ぎ出し、2019年に『アベンジャーズ/エンドゲーム』が打ち立てた全世界オープニング興行収入1位の記録を塗り替える歴史的ヒットを記録した。

前作も大ヒットしており、本作の製作には多額の予算が投じられた。妻夫木は「見たこともない機材が多かった」と驚きの連続だった撮影現場の様子を語った。「パソコンでプログラミングして、そのとおりにカメラが動く機材を使っていた。(カメラワークも)人間が動かさないんだって。1日借りるのに1000万円かかるドローンもあった。さんざん撮ったわりに本編で使われてない(笑)。すごいお金のかけかただった」。

 撮影時(2019年7月〜10月)も話題になったのは、渋谷のスクランブル交差点のオープンセットを作ってしまったこと。「貸し切りたいけど無理。でもどうしても渋谷のシーンは入れたいからって、1億円以上かけて作って、1日、2日撮影して、後はどうぞって残していった。日本とは規模感が違う! 映画のためならいくらでも使うぞ、っていう気概みたいなものがすごくありました」(妻夫木)。

三浦も「詳しくは知らないですけど、日本の大作の10倍くらいの製作費がある。映画を見てもらえればわかる。(日本で撮影しているのに)日本じゃ撮れないと思う。情けないような思いもあるけれど。笑いのツボが日本と違うのかな?ってところもあるが、素直に楽しめる」と、語った。

ほかにも新宿・歌舞伎町、秋葉原の電気街、東京タワー、そして横浜中華街などでも撮影を敢行。秋葉原では、妻夫木演じる野田が人気キャラクター「聖闘士星矢」に扮するコスプレシーンを撮影。そのコスチュームは、スタイリストの伊賀大介氏が手掛けた本格的なもので、「完璧なコスプレをさせてもらった」と妻夫木。

鈴木は「中国側のスタッフが若くて才能があって、仕事ができる人ばかりで驚きました。通訳してくださる方もたくさんいて、丁寧に応じてくださって、日本のことが大好きで尊重してくださった。気持ちよく撮影を進められました」と語り、“人手不足”とは真逆の状況。

妻夫木は「ものすごい熱量で挑んでます。笑えて、ホロリとするようなところもあり、遊園地のようになったエンターテインメント劇場でみてほしいです」と期待を寄せていた。

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