全日本プロレスで社長も務めた元三冠ヘビー級王者の秋山準(51)が、昨年末に全日本プロレスとの契約が切れ、今年は契約を更新せず、フリーになることを正式に発表した。31日に東京・板橋グリーンホールで開催されたDDTプロレス「新春ドラマティック・イタバシリーズ2021」で今年の初戦に登場した秋山。昨年7月1日付で全日本からDDTにレンタル移籍という形をとっていたが、全日本との契約が満了し、フリーとしてDDTに継続参戦する意向を明かした。

今年に入って、左膝半月板損傷による手術(関節鏡下半月板切除術)を受けたため、約1か月ぶりのリングとなった。昨年12月27日、東京・後楽園ホールでの「D王 GRAND PRIX 2021」優勝決定戦で竹下幸之介を破り、同リーグ戦を初制覇。遠藤哲哉が保持するKO−D無差別級王座への挑戦権利を得たが、年始から無念の欠場となっていた。

31日の板橋大会ではメインイベントで、「準烈」の大石真翔、岡谷英樹とトリオを組んだ秋山は、「ダムネーション」の遠藤、佐々木大輔、高尾蒼馬組と6人タッグで対戦。2月14日の神奈川・カルッツ川崎大会でのKO−D無差別級王座戦に向け、最初で最後の前哨戦で秋山は高尾にヒザ蹴り、エクスプロイダーからスターネスダストαへとつなぎ、3カウントを奪った(20分40秒、体固め)。

マイクを持った秋山は「遠藤! いっぱい攻めてくれてありがとな。いいリハビリになったよ。オマエらなんて、俺のリハビリ相手だよ。2月14日のKO−Dまでに、そのベルトの右側がくすんでるんだよ。ピッカリンってヤツで、しっかり磨いとけ。きれいにしとけ。俺のベルトなんだから」と堂々のベルト奪取宣言。

バックステージで秋山は「(フリーになって)がんばらないと。51歳で無職じゃどうしようもない。コロナ禍のなかで。それくらいの方が気持ちも入る」と話した。

スポーツ報知2021年2月1日 18時29分
https://hochi.news/articles/20210201-OHT1T50186.html