「2ちゃんねる」創設者でコメンテーターのひろゆき氏が「大学はとりあえず卒業しておく価値がある」と主張する理由とは(写真:たっきー/PIXTA)

インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」創設者でコメンテーターとしても活躍するひろゆき氏が『叩かれるから今まで黙っておいた「世の中の真実」』を上梓しました。

同書では社会・仕事・教育・政治・人間関係について、忖度(そんたく)抜きで持論を展開しています。本稿では、その一部を抜粋しお届けします。

「大卒に意味はない!」のウソ

最近、大学へわざわざ高い学費を払って通う必要はないという風潮があります。

「大学不要論」を掲げる人たちはよく「大学に行かなくても大抵のことは学べる」と主張します。確かにこれは一理あります。ネット全盛期のこの時代、本人に学ぶ意欲さえあれば、大学に行かなくても学ぶことはできます。

ただ、僕は「大学はとりあえず卒業しておく価値がある」と思っています。

高卒の男性の生涯賃金(退職金を含まない)は平均で2億1000万円。一方、大卒・大学院卒の男性は2億7000万円。その差6000万円は家1軒分にあたる金額を優に超えています。女性の場合も、高卒と大卒・大学院卒の差は7000万円と大きな開きがあります。

しかも、高卒は大卒よりも最低4年は早く働き始めているわけですから、時給に直せばかなりの開きがあることになります。

日本の大学で教えていることは、一部の専門的な分野を除いて、社会に出てからあまり役に立ちません。

大学で学んだことが企業で生かされていないとすると、高卒の人と大卒の人で仕事内容はそれほど大きく変わらないはずです。にもかかわらず、生涯賃金に6000万円もの開きがある。

これは、日本企業が「大学で何を学んだか」ではなく、「大卒である」ことに価値を見いだしていることの表れでしょう。

もちろん、ビル・ゲイツ氏やマーク・ザッカーバーグ氏、日本では堀江貴文さんのように大学を中退して成功している人はいます。でも、それはごく一握りの超優秀な人たちです。一般的には、大卒という肩書きは持っておいて損はないのです。もっと言えば、高い学歴を持っておくのに越したことはありません。

というのも、学歴が高い人たちは、的確な目標を設定し、計画どおりに努力を重ね、成果を挙げてきているという「実績」があるからです。そういう能力だけは最低限、周りから評価してもらえます。

一方、学歴という目安がないと、そもそもの信用が得られにくいのです。

学歴もなく、実績もない若者に、大きな仕事を任せてくれる人は誰もいません。まずは下積み的な仕事を経て、少しずつ信用を積み重ねていく必要があります。これは時間がかかりますし、下積みを重ねたところで、大きな仕事を振ってもらえる保証はどこにもありません。

一度、仕事で実績をつくれば、それをアピールしていくことができますが、最初のゼロを1にするのにとても苦労します。

また、海外で働くためにも学歴は大事です。就労ビザの条件として、一定以上の学歴を求めている国はいくつもあります。

タイ、インド、韓国など学歴を問わない国もありますが、カナダ、ベトナムは大卒以上、マレーシアは大卒か短大卒以上などと、高卒ではビザが取れない国がかなり多いのです。

それに、価値観も異なる海外では、国内以上に「その人となりを見る」ことは困難。どうしても、学歴のようなわかりやすい基準に頼ることが多くなります。

「日本みたいに不自由な国を飛び出して海外で活躍するから、学歴なんて必要ない」というのは、実は大きな勘違いです。海外に出たいと思っているならなおさら、学歴を軽視してはダメなのです。

2020年12月11日 11時0分 東洋経済
https://toyokeizai.net/articles/-/393560

Egg ★[] 投稿日:2020/12/11(金) 17:04:22.11
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