12/5(土) 22:07配信 オートスポーツweb


 12月5日(土)、2020年FIA-F2第12戦バーレーンのフィーチャーレース(決勝レース1)がバーレーン・インターナショナル・サーキットの高速レイアウトで開催され、〜が優勝。日本の角田裕毅(カーリン)は〜位でポイントランキング3番手を維持、佐藤万璃音(トライデント)は〜位だった。

 レース開始前におけるシリーズポイントランキング上位6台の選手権ポイントは次の通りだ。

首位:ミック・シューマッハー(プレマ・レーシング)/205点
2位:カラム・アイロット(ユニ・ヴィルトゥオーシ)/191点
3位:ニキータ・マゼピン(ハイテックGP)/162点
4位:角田裕毅(カーリン)/161点
5位:ロバート・シュワルツマン(プレマ・レーシング)/157点
6位:クリスチャン・ルンガー(ARTグランプリ)/149点

 気温25.5度、路面温度32.6度でドライコンディション。規定周回数は48周、タイヤ交換を伴う1回のピットインが義務付けられ、ソフトとハードが選択された。

 ポールポジションには角田、2番手はマゼピン、セカンドロウは3番手にユアン・ダルバラ(カーリン)、4番手にシュワルツマン。そして佐藤は12番手から、予選で接触を起こしたポイントリーダーのシューマッハーは18番手スタートに。また上位勢はソフトタイヤを装着した。

(中略)

 ハードスタート勢が慌ただしくなったのは28周目、周とマーカス・アームストロング(ARTグランプリ)がピットインしソフトタイヤへ交換。次の周にはルカ・ギオット(ハイテックGP)が、そして30周目には暫定首位を走行していたシューマッハーがピットインしタイヤ交換を完了させた。

 見た目上の首位に実質のトップ争いが戻ったのは31周目で、マゼピンを先頭に1.335秒後方にシュワルツマン、さらに0.7秒うしろに角田、以下ドルゴヴィッチ、アイロット、ダルバラというオーダーで後半戦に進んでいく。

 35周目、シューマッハーがマルケロフを抜いてポイント圏内の10番手に、次の周ではもう一つ順位を上げた。そして上位争いにも変動が起きる。36周目の4コーナー手前で角田がペースに陰りが見え始めていたシュワルツマンを抜き去り2番手に浮上。首位マゼピンとの差は1.869秒となった。

 シュワルツマンはドルゴヴィッチにも攻め立てられ39周目に4番手へ後退。マゼピン、角田、ドルゴヴィッチ、シュワルマンはそれぞれ1秒前後の間隔でレースは残り10周を切った。

 42周目、マゼピンと角田の距離が急激に縮まり両者は0.3秒に。角田は追い抜きの仕草を見せ、マゼピンは軽くブレーキをロックしタイヤスモークを上げる。

 そして44周目、ドルゴヴィッチを従えながら角田はマゼピンのトウを使って1コーナーのイン側に飛び込みマゼピンをパス。これで首位奪還を果たす。タイヤを使って角田の猛攻を死守していたマゼピンはドルゴヴィッチに抜かれてしまう。

 しかしマゼピンも意地でドルゴヴィッチに仕掛けなすも後方から迫ってきた周が2台を交わして2番手に浮上。46周目にはマゼピンは力尽きたかペースが落ち始め4番手に後退。しかし執念でマゼピンはドルゴヴィッチとバトルしながらファイナルラップへ突入する。

 タイヤ交換後にタイヤをセーブした角田が見事な走りでポール・トゥ・ウィンを達成。今季3勝目を飾った。 

 圧巻の走りを披露した角田がトップチェッカーで今季3勝目。そしてクリスチャン・ルンガー(ARTグランプリ)、ルイ・デレトラズ(チャロウズ・レーシング・システム)、周冠宇(ユニ・ヴィルトゥオーシ)が下位に沈み角田と18点以上の差がついたため、角田のシーズン5位以上が確定。F1参戦に必要なスーパーライセンスポイントを獲得するためにレッドブル側から提示された最低条件をクリアしたことになる。

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