https://www.chunichi.co.jp/article/162617?rct=entertainment
2020年11月30日

 映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が歴代興収ランク2位になるなど、話題沸騰中の漫画「鬼滅の刃」。最終刊の23巻が12月4日に発売されるが、既に複数のインターネットサイトで紙の漫画の予約ができない状態だ。ネットでは「油断した」「当日狙うしかない」という悲鳴も相次だ。

 最終刊の表紙は、鬼との戦闘で手が傷だらけとなった主人公・炭治郎と、当初、鬼に襲われ人食い鬼に変貌した妹の禰豆子(ねずこ)の牙が消えた状態で、笑顔で2人で手を振る感動的な仕上がりとなっている。初版発行部数は395万部。掲載時にカットした漫画や書き下ろしの特別漫画などが収録されている。

 フィギュア付きの特別版ではなく、税込み506円の通常版すら在庫がない状況のようだ。「Amazon」は「現在在庫切れです」表記で、「Rakutenブックス」も「ご注文できない商品 再入荷のお知らせ」との表示。「セブンネットショッピング」も「入荷お知らせ」のボタンしか押せず、「TSUTAYA」も「予約受付終了」、「紀伊国屋書店」も「ご注文受付を終了しました」といった同様の文言が並ぶ。

 一方で、電子書籍に関しては、Amazonでも現在購入予約の注文ができる。近年、電子書籍市場が伸びて「紙の本」の売り上げ低下が取りざたされる中、異例の状態だと言える。

 ツイッターなどでは、ネット予約ができない状態に「久々にネットじゃない本屋で予約した」という声や「23巻どこも予約できなくなってる〜。油断した」「当日狙うしかないね」などと事態に動揺する声も散見された。