7/20(月) 18:48配信 motorsport.com 日本版
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 2020年のF1開幕戦オーストリアGPと第2戦シュタイアーマルクGPでは、20人中14人のドライバーがスタート前にグリッド上で膝をついた。このポーズは反人種差別を訴えるメッセージのひとつとして用いられているものだ。

 第3戦ハンガリーGPでも、ドライバーたちが再び『End Racism(人種差別を終わらせる)』と書かれたTシャツを着用し、表彰台の前に集まったが、膝をつく者とつかない者で意見が割れる形となった。

 F1ドライバーの先頭に立って人種差別への抗議を続けているルイス・ハミルトン(メルセデス)はこういった状況を受けて、人種差別を非難してF1の多様性を向上させるために、F1はドライバーにより良いプラットフォームを与えてほしいと要求した。

「僕たちはF1がより良い仕事をするために、彼らと話をする必要がある」とハミルトンはレース後のインタビューで語った。

「(スタート前は)かなり慌ただしかったよ。僕はマシンから降りて走っていって、すぐに膝をついたんだ」

「なぜ彼らが最初のレースの時にしか(抗議運動のための時間を十分確保)しなかったのか分からない。彼らは人種差別をなくすため、多様性を持たせるために戦っていると言ってきたのに、それを続けるためのプラットフォームを与えてくれないんだ」

「とにかく急かされているので、もっと時間を与えて欲しいと思っている。僕が彼らにメールか何かを送って、数日以内に話してみる。そして何らかの調整ができないかやってみるよ」

「彼らもそうすることを望んでいたみたいだけど、十分なコミュニケーションが取れていなかったみたいだ」

 ハミルトンはまた、GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の理事を務めるロマン・グロージャン(ハース)が膝をつき続ける必要はないと考えていることを明かし、ハンガリーGPのドライバーズミーティングでもこのことが議題に挙がらなかったと話した。

「彼はそれが重要なことだとは思っていない」とハミルトン。

「彼は一度やればそれで十分だと思っているドライバーのひとりだ」

「僕たちはこれからも戦い続けなければいけないし、問題は解決した訳ではないから、それについて彼と話そうとした」

「今回彼はドライバーズミーティングでそれについて一切触れなかったと思うし、セバスチャン(ベッテル/フェラーリ)も何も言わなかった。セバスチャンと僕はメッセージのやり取りをしたんだけど、彼は僕と同じように、それを続けることの重要性を主張していたよ」