中日スポーツ 6/8(月) 4:00配信
長渕剛が同郷歌姫AIと渾身コラボ「しゃくなげ色の空」新曲解禁 初の女性アーティスト客演、こんな今だからこそ生きている喜びと希望を日本に打ち込む
https://news.yahoo.co.jp/articles/80777437c5007439a98ce227eb9149e642fe8eab
https://amd.c.yimg.jp/amd/20200608-00010001-chuspo-000-1-view.jpg


 ミュージシャンの長渕剛(63)が、シンガー・ソングライターAI(38)を客演に迎えた新曲「しゃくなげ色の空」を「長渕剛 feat.AI」名義で9日午前0時から主要音楽サイトで配信する。長渕が女性アーティストとコラボレーションするのは初めて。新型コロナウイルスの感染拡大により日常が激変する中で感じた孤独や恐怖、そして小さな希望をストレートに表現し、同じ鹿児島出身の歌姫と声を重ねると「生きている喜び」を実感できる渾身(こんしん)の楽曲が完成した。

『君がいない 最後の夕焼けに 君がいない 僕がいるのに』

 目に見えない新型のウイルスによって、にぎわっていた街は一時ゴーストタウンと化した。家族でさえ触れ合うことをためらわなければならない非日常が現実として待ち受けていた。

 「俺たちは、とんでもない不安と恐怖をはっきりと感じた。世界の全ての人々もみな平等の恐怖を。やすやすと希望や優しさを打ち立てられない現実に直面している。全てが止まったときに、俺は空を見た。皮肉にも、今まで生きてきて見たこともないほどに空がキラキラ輝いていた」

 街から人が消えたのと対照的に、東京都内の自宅ではウグイスの鳴き声を聞いたという。そして、プライベートスタジオの庭で咲き誇る深紅のしゃくなげに目を奪われた。花言葉は「尊厳」「威厳」。鮮やかな赤が、あのとき見た空に重なった。

『勝つ為に 勝つ為に 勝つ為に 君を置き去りにしない』

 絶望の中でもすべての人が現実と向き合い、隣人を守るために自分に何ができるかを考えることこそが「尊厳」ではないか―。そんな小さな希望へと立ち上がる歌が生まれた。

 「曲の概要ができた時点で歌入れしてみたんですけど、僕だけの世界観ではなくて、女の力が必要だと思った」という長渕は、きっと故郷の鹿児島で同じ色の夕焼けを見ていたであろうAIにラブコールを送った。

 同郷というだけでなく、長渕は「すごい歌姫が日本に現れた」とAIをデビュー当時から高く評価し、妹のようにかわいがってきた。早速、仮歌を送ってみると、AIはこう言った。「すごくいい歌。でも、私は歌えないかなぁ。無理だと思う。お兄ちゃん(長渕)しか歌えないと思う」

 リスペクトするがゆえの重圧に恐れおののいたものの、2018年12月に第2子を出産し、コロナにおびえながら小さな子どもたちを育てているママにとって、歌詞の内容が胸に突き刺さったようで、「日本に希望を打ち込みたい」という長渕の熱意に応えることになった。

 子どもが小さいAIに配慮してスタッフが全員防護服を着用する厳重な感染防止対策の中、5月中旬にレコーディングを行った。

 「本人はこの歌の世界にどんどん入ってきたので、自由に歌わせました。お互いに個性が強いので、それをなぞりながら意識していく難しさがあったんでしょうね。マイクの前で自問自答しながら2日間で仕上げましたよ。すごいなあと思いました」と長渕はたたえた上でこう続けた。

 「いつかはこういうことができたらいいなと思っていた。最初で最後じゃないですかね。AIというアーティストの天性のキャラクターと声質、歌唱力は、現代においての生きる希望なんですよ。(自分の)想像をはるかに超えてきましたね」

 美しいピアノ旋律に乗せて、繊細さと力強さを併せ持つ男女のハーモニーによって「生きている喜び」がより一層引き立つナンバーに仕上がった。

 長渕は「やっぱり、『女子力』は大事ですよ。男は弱い。すぐにひしゃげちゃうし、パワーがなくなっているので。僕なんか『女よ、GOMEN』と歌い始めてからずっとそう思っています」と笑いながらしみじみと語った。

 「しゃくなげ色の空」のミュージックビデオ(ショートバージョン)は8日正午に長渕の公式ユーチューブチャンネル(https://youtu.be/KCgCEh025eY)で公開される。

(以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。)