NBAは2月16日(日本時間17日、日付は以下同)にオールスターウィークエンドが幕を下ろし、全選手がオールスターブレイクを迎えた。

 レギュラーシーズンが再開するのは20日(6試合)からで、オールスター本戦に出場したスーパースターたちにとっても3日間のオフとなる。その間、チーム練習や遠征のための移動があるとはいえ、シーズン終盤戦、そしてプレーオフに向けてリフレッシュできる貴重な時間となる。

 今後はイースタン・カンファレンス、ウエスタン・カンファレンスのそれぞれ上位8チームだけが進出できるプレーオフの出場争いと、スタッツリーダー、アウォード予想が激化してくる。そこで気になるのは新人王争いの行方だ。

 ワシントン・ウィザーズでルーキーシーズンを送る八村塁は、鼠径部の負傷から約1か月半の離脱を経て、2月3日から戦列復帰。復帰後の5試合で平均26.9分、13.6点、6.8リバウンド、1.2アシストにフィールドゴール51.9%(27/52)、3ポイント42.9%(3/7)、フリースロー73.3%(11/15)を記録しており、今季の新人王争いで評価が急上昇していた。
 13日に『NBA.com』へ掲載された今季のルーキーランキングで、八村はジャ・モラント(メンフィス・グリズリーズ)、ザイオン・ウィリアムソン(ニューオリンズ・ペリカンズ)に次いで堂々3位にランクイン。

 今季開幕から25試合連続で先発出場した八村は、平均13.9点、5.8リバウンドを残して新人王争いでもトップ10以内に入っていた。約7週間の戦線離脱によりランキング圏外となったものの、復帰後のパフォーマンスが評価されてトップ3にまで入り込んだ。

 ドリュー・パッカム記者は八村について「彼はこのルーキーランキングへ常に入っており、新人王の有力候補のように見える」と言及した。

 八村は、「こんなにバスケットボールから離れたことはなかった。それにこういう(試合に出られない)形で映像や試合を観たこともなかった。でも、その経験が活かされている。僕は1日に2、3試合くらい、(欠場期間中に)たくさんの試合を観ていた。そこで自分が戻った時にどうプレーすればいいかをイメージしてきた。それが今の自分を助けてくれている」と語っている。
 同記者は八村が地元メディア『NBC Sports Washington』へ語ったコメントを紹介しながら、ウィザーズの予想外の巻き返しについて触れており、「彼の不在時、ウィザーズは9勝14敗だったが、彼が戻ってから3勝2敗となっており、イースト8位のスポットまで3.0ゲームまで順位を上げている」と綴っている。

 今季のルーキーで、ザイオンはいずれもトップとなる平均22.1点、7.5リバウンドを記録し、フィールドゴール57.6%(83/144)という高確率を残しているのだが、出場試合数はわずか10に過ぎない。
 そのため、八村はここまでルーキー3位の平均13.9点、1位の6.0リバウンド、5位のフィールドゴール成功率(48.7%)という好成績。20日から幕を開ける後半戦で、イースト9位のウィザーズをプレーオフ出場へ繋げる活躍を見せることができれば、少なくとも新人王候補トップ3に入ることができるはずだ。

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