「リベラルの奴らって批判ばかり」「理想論ばかり。答えが出せない」「自分たちが正しいと思い込みすぎ」「本来なら寛容なはずなのに、自分たちが攻撃されると猛烈に反論するよね」。ネット上に溢れる、いわゆる「リベラル」への批判的な意見。
書店にも、『日本をダメにするリベラルの正体』『リベラルという病』など、リベラル派の問題点や危機を指摘する書籍が数多く並ぶ。
 2015年、国会前に最大10万人以上もの賛同者が集まった安保関連法案への抗議デモでは、「SEALDs」の学生たちによる「リベラルの結集を!」という呼びかけが、大きなうねりが生まれたかのように見えたが…。
1月31日のAbemaTV『AbemaPrime』では、『なぜリベラルは敗け続けるのか』の著者で専修大学教授の岡田憲治教授、『「リベラル」という病 奇怪すぎる日本型反知性主義』の著者で大和大学講師の岩田温氏を交え、日本の「リベラル」、そして「保守」の現在と課題について議論した。

岩田:リベラルの最大点の問題点は、文化や伝統をバカにする傾向が強いということだ。
例えば去年、天皇陛下の肖像を燃やすような作品を「芸術」の名の下に肯定した問題があった。
確かにそれは違法行為ではないが、常識的に考えて人様の写真を焼く、国民の象徴を焼くなどということはやめた方がいい、という判断があっていいはずだ。


乙武洋匡:では、自民党は保守政党ですか。

岩田:保守でもリベラルでもなく、“なんでもあり”の政党だということ。なんなんだこいつら、と思うかもしれないが、原理原則がなく、右から左までやりたい放題やれるようなところが自由民主党の強さ。
欧米の基準でいえば、保守政党が移民受け入れ政策を推進することはあり得ない。あるいは「安倍総理は右翼だ」などと言われているが、中国の習近平国家主席を国賓として呼んでしまう。しかし清濁併せ呑むのが自民党の強さ。
私は末代までの恥になると思うから、そういうところには批判的だが、もし自民党が私の言うことを100%聞いていたら、少数政党に落ちるだろう(笑)。逆に言えば、国民の意見には寄り添っているとも言える。

岡田:自民党が何を保守してるかと言えば、それは政治権力だ。ただ、それは大事なことで、「石にかじりついても政治権力をとるんだ」という気概がないところに人は投票しない。

https://news.livedoor.com/article/detail/17759320/

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