麻薬取締法違反の罪に問われた女優の沢尻エリカ被告(33)は31日、東京地裁(滝岡俊文裁判官)の初公判で「間違いありません」と
起訴内容を認めた。検察側は懲役1年6月を求刑し、弁護側は執行猶予付きの判決を求めて即日結審した。沢尻被告の法廷でのやりとりは以下の通り

            ◇ ◇ ◇
弁護人  仕事への影響をどう思うか。

沢尻被告 関係者の皆さんに多大なご迷惑をおかけしました。撮影中の作品も撮り直しを余儀なくされ、スタッフやキャストにご負担を
おかけしました。経済的にも大きな損害になり、申し訳なく思っています。

弁護人  検査結果は。

沢尻被告 肉体的依存はなく、大麻に軽度の精神的依存が認められました。自分では大麻はコントロールできていると思っていたので、
ショックでした。MDMAやLSDの幻覚剤で依存がなかったことは安心しています。今後は違法薬物とは決別して生きていきたい。

弁護人  交友関係はどうする。

沢尻被告 薬物と関係のある人たちとは関わらないように、まず携帯電話を解約し、SNSのアカウントも閉じました。

弁護人 医師は薬物との決別のためにほかに何が必要と?

沢尻被告 安定した社会生活が最も大事と言われました。今後のことは今の段階では決められませんが、家族と一緒に考えたいです。

弁護人  女優への復帰は。

沢尻被告 女優復帰は考えていません。影響力のある立場の人間としてあまりに身勝手な行いで、多くの人を裏切り、傷付ける結果になって
しまいました。その代償は計り知れず、復帰する資格はありません。

検察官  なぜ薬物をやめられなかった。

沢尻被告 悪魔の誘惑を絶つことができませんでした。コントロールできているという甘い考えがありました。

検察官  薬物は有名人であるなしに関わらず再犯性が高い。どうすれば再犯しないか。

沢尻被告 言葉では簡単ですが、しっかりと決意して「やらない」と誓うことだけです。

裁判官  違法薬物に抵抗感はなかったか。

沢尻被告 偽っている、ウソをついているという罪意識、罪悪感はあった。(裁判官から、審理を終えるにあたりひと言を促され)
仕事先でお世話になった方、関係各位の皆さまに大変なご迷惑をおかけし、心よりおわび申し上げます。家族、友人、スタッフ、そして
ファンの皆さんを、このような形で裏切ってしまったことを、本当に深くおわび申し上げます。すべては自分の甘さが招いたことで、
後悔しきれない気持ちでいっぱいです。謝って許されるとは思っていません。しかし、しっかりと罪の重さを反省して更生することが
自分にできる唯一の償いと思っています。このようなことを繰り返さないように必ず立ち直ります。

中日スポーツ
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