強いメンタリティー

前回の菊池涼介選手に続き、現役選手へのエールにしたいと思います。今回は堂林翔太選手です。

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19年も数少ないチャンスの中、9月12日の中日戦(マツダ広島)ではサヨナラ打を放つなど、シーズン終盤は勝負強い打撃を見せてくれました。必死に頑張っている姿に、私もファンの方と同じように、すごく胸が熱くなります。

堂林は、私がタイガースに在籍していた10年にカープに入団し、12年から一軍で活躍するようになりました。外から見ていても「ああ、いい選手が出てきたな」と感じていました。サードをメーンにファーストもやりながら、右バッターで、大きいのも打てる。
すごく自分と共通する部分が多いんです。「頑張れよ」と当時から心の中でエールを送っていました。

堂林は入団したときからカープの主力としての活躍を期待されてきた選手の一人です。しかし、なかなか思うような結果を残せずにいる。彼自身も自分の思うようなプレーができなくて、悔しかったりもどかしかったりしていると思います。
そこもまた自分に似ているんですよね。私も03年に初めて四番を任されてから全然ダメで、なかなか期待に応えることができませんでした。自分自身に対するもどかしさ、
歯がゆさを感じながらもプレーする苦しさ、難しさ、大変さ。そういうメンタリティーも含めて自分と重ねて見てしまいます。

15年に私がカープに復帰してチームメートになると、ロッカーが隣同士だったこともあり、野球の話をたくさんしてきました。彼は純粋で真っすぐ。私と話をする中で、何かきっかけをつかみたいという思いをひしひしと感じました。

16年オフ(17年1月)からは護摩行にも一緒に行くようになりました。シーズン終盤になって、堂林が「護摩行に連れて行ってください」と言ってきたんです。でも、護摩行は本当にしんどい。
だから最初は断ったのですが、再び「新井さん、ぜひお願いします」と。私はさらに強く、「本当に死ぬほど苦しいから。やめといたほうがいい」と断りました。
それでもひるまず言いに来たので、これはもう「本気だ!」と思い、「分かった。よし、一緒に行こう」となりました。あのときの芯の強さたるや。そこに護摩行をやったことでの精神的な強さも加わって、磨かれた堂林の強さは徐々にプレーする姿に表れてきています。

護摩行をやっているから打てるか、技術的にアップするかと言われたら、それは違います。何が一番大切かと言ったら“心のため”なんです。
護摩行は自分との闘い。あんな熱い火の前で耐えなきゃいけないわけですからね。そこで逃げたら負け。グッと押し返すような強い気持ちで炎に対峙(たいじ)できるかというところが、プレーするうえでのメンタリティーにもつながってきます。

結果が出なくても落ち込むのではなく、「これじゃダメだ。まだまだ行くぞ」というふうに立ち向かっていく。メンタリティーはすごく大切です。
堂林は、もともとポテンシャルは高い選手ですが、年を重ねるごとにチャンスも少なくなってきてしまっている。それでも、「何とかしてやる」という気持ちは強く感じます。



https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200122-00000007-baseballo-base
1/22(水) 11:05配信

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