年明け早々から2020年代最初の連ドラがスタートしていますが、気になるのは放送前の段階から
「相変わらず人が死ぬ刑事ドラマばかりでしんどい」 「医療ドラマばかりで見ていて気が滅入る」
などのネガティブな声が続出していること。

それも無理ありません。

今冬は最も視聴者の多いプライムタイム(19〜23時)に放送される16作中、
刑事ドラマが6作、医療ドラマが6作という極端に偏ったラインナップなのです。

【刑事(事件)ドラマ】
「絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜」(フジテレビ系、月曜21時) 「相棒」(テレビ朝日系、水曜21時)
「科捜研の女」(テレビ朝日系、木曜20時) 「ケイジとケンジ 所轄と地検の24時」(テレビ朝日系、木曜21時)
「駐在刑事 Season2」(テレビ東京系、金曜20時) 「ハムラアキラ〜世界で最も不運な探偵〜」(NHK、金曜22時)

【医療ドラマ】
「病院の治しかた〜ドクター有原の挑戦〜」(テレビ東京系、月曜22時) 「恋はつづくよどこまでも」(TBS系、火曜22時)
「アライブ がん専門委のカルテ」(フジテレビ系、木曜22時) 「病院で念仏を唱えないでください」(TBS系、金曜22時)
「心の傷を癒すということ」(NHK、土曜21時) 「トップナイフ―天才脳外科医の条件―」(日本テレビ系、土曜22時)

全体の75%が、救うにしても死んでしまうにしても、命をめぐるシリアスなストーリーであり、
「しんどい」 「気が滅入る」と言いたくなるのも仕方ないのです。

極端に偏ったラインナップになったことで懸念されるのは、若年層のドラマ離れ。

例えば、「アライブ」はがん、「トップナイフ」は脳外科に特化した物語であり、中高年層がターゲットであることは明らかです。
若年層に「がんや脳の病気に興味を持て」 「学校や職場から帰ってきたあとに命を救うドラマを見て」というのは無理があるでしょう。

そのほかの刑事・医療ドラマも、ほとんどが中高年層をターゲットにしたもの。

さすがにここまで偏ってしまうと、その中高年層ですら「飽きてしまった」 「ドラマはもう見ない」
という声をネット上にあげるなど、ドラマ全体のイメージダウンにつながってしまいます。

月曜2作、火曜1作、水曜1作、木曜3作、金曜3作、土曜2作と、ほぼ毎日放送され、
「テレビは刑事・医療ドラマ専門チャンネル」と揶揄されるほどの危機的状況は、なぜ訪れてしまったのでしょうか?

また、どんな改善策が求められるのでしょうか?

刑事・医療ドラマが多いのは今冬にはじまったことではなく、2010年代は何度か全体の約半数を占めることがあり、
そのたびに「偏りすぎ」 「食傷気味」という声があがっていました。

しかし、今冬ほど極端に偏ったことはなく、それが2020年代の幕開けだったことに危機感を抱かざるをえません。

各局が目先の視聴率を追い求めたことで、ここまで偏ってしまったことに疑いの余地はありません。
その結果、ドラマの多様性は失われ、刑事・医療ドラマのイメージは悪化し、
若年層どころか30〜40代のドラマ離れにつながってしまった感があります。

ここではドラマに焦点を当てて書きましたが、危険水域に入っているのはバラエティーも同じ。
目先の視聴率を獲得するために、健康、家事、カルチャー、教養などがベースの中高年層向け番組が増える一方で、
若年層の心をつかんでいるとは言えないのです。
続きはソースをご覧下さい
https://toyokeizai.net/articles/-/325250


★1が立った日時:2020/01/17(金) 15:32:03.30
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