イタリア人指揮官のマルチェロ・リッピ氏が18日、故郷ヴィアレッジョでおこなわれた「ヴィアレッジョ・スポルト」の授賞式に出席した際に、イタリアメディア『スカイスポーツ』のインタビューに応じた。

かつてユヴェントスを率いてチャンピオンズリーグを制し、イタリア代表を率いてワールドカップ優勝も成し遂げた71歳の名将リッピ氏は、広州恒大の指揮官を経て2016年10月に中国代表監督に就任。今年1月に開催されたアジアカップまでチームを率いた。その後、教え子であるファビオ・カンナヴァーロに中国代表指揮官の座を譲ったが、カンナヴァーロは就任直後の2試合で連敗して辞任。リッピ氏が退任からわずか4カ月で代表監督に復帰していた。しかしリッピ氏は、14日におこなわれたカタールW杯アジア2次予選でシリアに1-2と敗れたことで責任をとり、再びチームを離れることを決めた。イタリア人指揮官はこの決断を振り返った。

「ふさわしくもないのに高給をとるのが嫌だった。中国では、クラブ、代表と指揮を執り、8年間にわたって気持ちよく過ごすことができた。アジアカップの後で退任したのだが、イタリアにやって来た習近平国家主席から復帰するよう依頼された。こうしてオファーが届き、私は再び指揮官を務めることになった。私について素晴らしい評価をしてもらったが、それに応えられないことに気付いた。なぜなら良い成績を収めるために必要な要素がなかったからだ。それで私はチームを去った方が良いと考えた」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191119-00010022-goal-socc