デジャビュ? 原監督が再び明言…来季こそ「岡本三塁」で辛抱できるか

今日から秋季キャンプがスタート(C)日刊ゲンダイ
 巨人の原辰徳監督(61)が4番を張る岡本和真(23)の来季ポジションについて「三塁」と明言した。

「基本的にサードがいいと思っている。サードに行って守備が上手になったし、体も締まった。ファーストはズンチャッチャ、ズンチャッチャだったけど、(サードでは)4分の3拍子ぐらいになった。彼の少しマイナスの部分は前へのダッシュ力。スローイングとかグラブさばきはいいんだから」

 そういえば原監督、ちょうど1年前も同じことを言っていた。

「岡本は4番・三塁。そういうふうな位置でやってもらいたい」

 この時、岡本は「サードをやりたい。一番緊張感がある」と意欲を見せていた。が、その後、原監督は主に三塁を守る新外国人のビヤヌエバを補強。フタを開けてみれば、岡本は開幕一塁となった。シーズンが進むと、今度は打撃力がある阿部や大城を一塁で起用するため、容赦なく三塁や左翼に押し出された。結局、今季の先発は一塁が69試合、三塁が56試合、左翼が17試合。試合途中で守備位置が変わることも多く、最後まで落ち着かないシーズンを余儀なくされた。

 史上最年少で3割30本塁打100打点をマークした2018年シーズンと比べ、今季は本塁打こそ31発で2年連続30本塁打以上をマークしたものの、打率は・265と不本意な成績に終わったことと無関係ではないだろう。

 巨人OBで評論家の高橋善正氏は「岡本は押しも押されもせぬ4番打者。古くは長嶋さん、原監督自身もそうだが、『4番・三塁』は巨人の聖域のはず。誰かを使いたいからポジションを動かすような“便利屋”としてではなく、三塁でも一塁でもいいから、ポジションを固定して欲しい。守備位置がたらい回しでは、腰を据えて打撃に専念できませんから」と指摘する。

 原監督は「サードをやらせたら、夏すぎくらいからコンディションが上がった。もともとサードをやってくれることが望みだったから」と説明するが、それなら、来季こそ辛抱するのか。戦略のために岡本を振り回している間は、本当の4番はつくれない。
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