将棋の高校生プロ・藤井聡太七段(17)は15日、大阪市福島区の関西将棋会館で指された第78期名人戦順位戦C級1組5回戦で宮本広志五段(33)を101手で撃破した。これで無傷の5連勝とし、
同組トップの座を守った。消費時間は藤井七段5時間14分、宮本五段5時間45分。終局は午後10時20分だった。

 後手・宮本五段の四間飛車に対し、藤井七段は居飛車穴熊に構えた。中盤で宮本五段が攻め合いに出てくると、玉形を削られる難しい展開に。だが、受けに回っても強いのが天才少年の真骨頂。
最後は相手の勝負手にも冷静に対応し、押し切った。

 順位戦前半を全勝ターンとした。藤井七段は「いい形で折り返すことができた。残りも1局1局全力を尽くして戦っていきたい」と力強く語った。

 昨期のC級1組では9勝1敗でトップに並びながら、痛恨の頭ハネでB級2組への昇級を逃した藤井七段。谷川浩司九段(57)が持つ最年少名人記録(21歳2カ月)を更新するには、ここから順位戦を
A級までノンストップで駆け上がり、かつA級初挑戦で挑戦権を獲得し、時の名人との七番勝負を制する必要がある。負けられない戦いが続く。

中日スポーツ

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