(セ・クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第1戦、巨人5−2阪神、巨人2勝、9日、東京D)ファイナルステージ(6試合制)がセ、パ両リーグで開幕した。
セは5年ぶりに優勝した巨人がレギュラーシーズン3位から勝ち上がった阪神に5−2で勝利。リーグ優勝チームに与えられるアドバンテージを含めて2勝0敗とした。
一回に3番・丸佳浩外野手(30)、4番・岡本和真内野手(23)が2者連続本塁打。『OM砲』が活躍したリーグ王者は10日の第2戦に勝ち、日本シリーズ進出に王手をかける。

完璧な手応えを得て、岡本は一塁へ弾むように走り出した。一回2死から左翼席中段へ2者連続ソロ。3位から勝ち上がってきた阪神の勢いを封じた。

「丸さんがいい流れを作ってくれたので僕もそれに続こうと。打った瞬間、入ったと思った」

この一発の直前、4番・岡本の前を打つ丸が「最高のスイングができた」と152キロの直球をバックスクリーン左へ運ぶ先制ソロ。
続く岡本は甘く入ったフォークボールを仕留めた。2人が着火した打線は二回にも3得点。主導権を握った。

ポストシーズンでの巨人の3、4番による連続本塁打は、1972年の阪急との日本シリーズ第5戦(西宮)の三回に3番・王貞治、4番・長嶋茂雄の『ON』がマークして以来47年ぶり。
岡本(O)と丸(M)の『OM』が、V9時代の象徴だった黄金コンビに並ぶ輝きを放った。

岡本は、広島から今季加入した丸と兄弟のように仲が良い。
交流戦期間中の6月。仙台市内の焼き肉店で開催された決起集会で、志願して丸の隣の席に座った。
体調維持のため断酒中の先輩と同じく、ノンアルコールの飲料を口にしながら野球談議に花を咲かせた。

「甘い球に絞って狙う」などと、単純明快な思考で打席に立つ丸について「シンプルに考えていて分かりやすい」。
4番の重圧に苦しむ時期も愛のあるイジリで励ましてくれた。
レギュラーシーズンで31発。活躍することで恩返しをした。

この日の試合前。緊張感が漂うベンチで、丸から両目に目薬をドバドバとかけられ、ナインが和むシーンがあった。
昨季のCSは5試合で18打数1安打だったが、この日は2安打1打点。
冗談交じりに効果を口にした。

「(CSの)キャリアハイです。目薬のおかげで(球が)よく見えた」

岡本と丸のアベック弾はシーズン中に6度、2者連発は2度。お立ち台では丸が「何とか後ろの“岡本さん”につなげられるようにと思った」と笑顔。
7歳下の主砲を持ち上げるおなじみのコンビ芸で、4万5277人が詰めかけた東京ドームのスタンドを沸かせた。

レギュラーシーズン終了から10日間、実戦から離れていた巨人。
一体感を高めるために試合前、ベンチ裏で全員が手をつないで輪を作り、主将の坂本勇が「投手も打者も常に攻める気持ちを持っていきましょう!」と声をかけた。

声を張り上げた坂本勇、亀井を含めた1−4番が全打点をマーク。
阪神と激突した14年のファイナルステージは4連敗を喫したが、同じ過ちは繰り返さない。
「(阪神の)流れが止まったような気がします。久々のゲームで勝利が付いたというところが良かった」と原監督。
12年以来7年ぶりの日本一へ、大きな一歩目を踏み出した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191010-00000000-sanspo-base
10/10(木) 7:00配信

https://www.youtube.com/watch?v=RE86lFyem_8
2019 巨人 ジャイアンツ 岡本和真 10/9 CS 1号

https://www.youtube.com/watch?v=VQeWzSCwcDc
2019 巨人 ジャイアンツ 丸佳浩 10/09 CS 1号

https://www.nikkansports.com/baseball/professional/score/2019/cl2019100902.html
試合スコア