史上初のW杯V3を狙うオールブラックスが本領を発揮した。


 ラグビーW杯1次リーグB組で、ニュージーランド(NZ=1位)は前半30分までにナミビア(23位)にPGを3本決められ10−9。1点差に迫られた直後には、PRラウララがハイタックルでイエローカードをもらい、10分間の退場処分となった。だが、ここから王者の貫録を見せる。同35分には交代したばかりのPRタアバオが中央にトライ。ロスタイムにはFBスミスが4トライ目を決め、前半でボーナスポイント1をゲットすると、後半は一方的な展開に。終わってみれば今大会最多となる11トライで71−9の圧勝だった。

 2戦目のカナダ戦(2日)は、初戦の南アフリカ戦(9月21日)から先発11人を入れ替えた。この日は7月に左肩を痛めた主力のLOレタリックが復帰。チーム内の競争を活性化させながら、決勝トーナメントへ、戦力を整えてきた。

 12日にイタリア戦を残すが、これでNZはB組1位の可能性が濃厚。決勝トーナメント初戦の準々決勝でA組2位と対戦する。もし日本が次のスコットランド戦(13日)に敗れ、A組2位となった場合、激突することになる。

 NZのハンセン監督は3連勝中の日本について「エキサイティングなラグビーをしている。多くの観衆の後押しもある。彼ら(日本)は向こうのプールに行った方がいい。本当に素晴らしい大会を送っている」と褒めちぎったが、開催国への社交辞令だろう。日本が1つでも上を目指すなら、是が非でもスコットランドを下し、準々決勝でのオールブラックス戦を回避したい。

2019年10月7日 9時26分
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