ラグビーワールドカップが開催されています。かつては、「ラグビー観戦している子は選手の彼女か、選手の彼女になりたい子だけ」などと言われていたラグビーですが、前回のイングランド大会での日本代表の活躍によって新たにラグビーファンになった女性も多く、また初めてのアジア開催地が日本ということもあり、日本の対戦だけでなく海外諸国同士の試合も大いに盛り上がっています。

ラグビーは紳士のスポーツと言われていますが、そのせいでしょうか、「ラグビーはにわかファンに寛大な気がする」という声が多いです。本当の紳士は心が広いですからね。また、ルールが一般人には複雑というか、まるでわからないスポーツということも関係しているとは思いますが、ラグビー好きさんは意外と熱心に教えてくれます。たとえば、「ラグビーとアメフトって何が違うの?」などという実際の選手の方々や本気のラグビーファンに対して失礼極まりない質問でさえ、「そういう風に思う人って多いんだよね〜」などと笑いながらもていねいに説明してくれるほどです。これも紳士ならではの広い心ゆえでしょう。「ラグビーには、わかる人にわかればいいとか、女子どもはひっこんでろといった排他的な感じがしない」という女子の声もありました。

30代、40代の女性たちにとって、ラグビーは野球やサッカーのように「小学生のころ、近所の男の子はたいがいどっちかの地元チームに入ってたし」というほど親近感はありません。しかし、そのぶん「私立に通ってた男友だちが入っていたおしゃれな男っぽい部活」といった印象を持ち続けている人が多いようです。ちなみに、50歳前後からそれ以上の女性にとってのラグビーはユーミンの『ノーサイド』であり、それこそ“おしゃれ”です。そんなラグビーがにわかファンにも門戸を広く開けてくれるなら、こんな嬉しいことはありません。皆々盛り上がり、楽しむ気満々です。だがしかし。そういう高まる気分にわざわざ水を差しに来る人っているんですよね。

■水を差す人は、やっかんでるの?ただの意地悪?

たとえば、今回のラグビーワールドカップ日本代表選手は外国をルーツにした人が多いです。ラグビー好きに聞いたところによるとこれは、ラグビーの世界大会がもっとも外国人選手の登用規制が緩いことも理由になっているそうです。つまり、ラグビー日本代表選手は人種や出身などという区別を超越して団結している紳士たちということ。それを「外国人が半分もいるようなチームは日本代表なんて言えないでしょ」「こんな外国人ばっかりのチームなんて応援できないよ」などと言う人。なんでしょうかね。何が楽しいんでしょうか。紳士とはいえませんね。

もちろん、人それぞれ、どのように思うのかは個人の自由です。なので、意見として、このふたつはまだよしとしましょう。こちらだって、無理やり首根っこをつかんで「なんでそんなこと言うの!一緒に応援しましょうよ!」などという強制はしません。

しかし、「ルールもわからないくせにラグビーが好きとかってよく言えるよね」「にわかファンってみっともないよ」などとチクチク言ってくるのは本当にイヤだなぁと思います。ひとつのものにどっぷりハマるというのも「好き」の形ではありますし、極めてわかる楽しさもあります。でも、「ちょっと好き」でも、好きは好き。好きなものがいっぱいあるというのも素敵な人生です。そういう人の楽しみをわざわざ潰すこと言う必要はないと思うのですが、目的がわからないです。ただの意地悪なんじゃないか……とすら思ってしまいます。もしくは構ってほしいのか? 

タピオカブームもそうです。「本場台湾のタピオカはもっとずっと安くておいしい。あんなもんを高いお金だして喜んで飲んでる意味がわからない」とか。そうかもしれませんけど、今飲みたいんだからいいじゃないですか。あなたに迷惑をかけていますかー?です。ご親切のつもりだったら、台湾の渡航費を出していただきたい。

とにかくブームには乗っかってみるというのがひとつのスタンスであれば、ブームに乗っからないというのもスタンスであり、ある意味カッコイイともいえます。でもそれ、別の視点から見れば盛り上がれない症候群ではないでしょうか。そういった人たちのことを、アラサー、アラフォーの働く女性たちはどのように感じているのかご存知ですか?調査してみました。続編に続きます。

9/26(木) 17:12配信 Suits-woman.jp
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