中日・松坂大輔投手(38)、阪神・鳥谷敬内野手(38)らの去就が話題となるなか、
一部で動向が注目されている日本ハムの斎藤佑樹投手(31)が、来季以降の現役続行に意欲を見せていることが分かった。
今季は一軍戦10試合に登板して0勝2敗、防御率4・74。栗山監督は残り試合での一軍登板の可能性もほのめかしているが、厳しいオフが予想されている。
プロ9年目の背番号1は何を思うのか。本人に直撃した。

斎藤は8月6日のオリックス戦(札幌ドーム)で本塁打を含む3回4安打4失点と炎上し、翌7日には今季3度目となる登録抹消。
その後二軍戦2試合に登板するも、ともに2イニングを投げて本塁打を1本ずつ浴びた。
降格後3戦目となった同29日のイースタン・ロッテ戦(鎌ケ谷)では、先発で5回を投げて3安打無失点と好投したが、
今月6日に先発したイースタン・西武戦(同)では2被弾を含む3回5失点と再び炎上した。

それでも栗山監督は、チームのCS進出に向けて斎藤の起用を示唆するなど、一軍再昇格への可能性はまだ残されている。
首脳陣の間からも「(昇格後のカギは)監督からの期待や思いを感じ取って、一軍の試合でそれを披露できるかどうか」との声が出ている。

そんな斎藤は本紙に対し、8月末の時点でこう語っている。

「言い訳にはできないですが、結果的に(8月中旬までの不調は)疲労によるものもあったと思います。(29日のロッテ戦で)本塁打を抑えられたのは良かったですね。
先発だろうと中継ぎだろうと、これまで通り与えられた場所で仕事をするだけです」

いつでも冷静に自己分析する斎藤だが、気になる点もある。
ここ最近、本紙記者との雑談の中で自身の「引退後」について触れる機会があるからだ。
最近では中日・松坂や阪神・鳥谷ら、ベテラン選手の去就が話題になっている。実のところ、本人はどう考えているのか。

「それ(引退)は今のところ考えてないから大丈夫ですよ。もちろん、契約のことは球団が決めることなので分からないですけどね」

2006年夏の甲子園を沸かせた“ハンカチ王子”も31歳になった。年齢に逆らえない部分もあるとの自覚もある。それでも斎藤は、こう言う。

「確かに年齢が年齢だけに、引退後のことを考えることは少なからずあります。それはしょうがないですよね。
でも今は野球をすることが何より楽しいですし、限界までやりたいという気持ちに変わりはないです」

選手が1年でも長く現役でプレーしたいと考えるのは当然だ。しかし、斎藤には抜群の知名度と人気がある。
仮に引退しても、職に困ることはなさそうだ。それでも現役にこだわり、泥くさく野球をし続けるのはなぜなのか?


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9/13(金) 11:02配信