9/5(木) 17:33 日刊スポーツ
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NHK定例会長会見が5日、都内で行われ、上田良一会長が、「NHKから国民を守る党(N国)」が参院選で議席を獲得したことに「選挙で示された民意の1つ。公共放送の役割やそれを支える受信料制度の意義について視聴者、国民の皆さまにしっかり説明していきたい」と語った。

また、議席を獲得した背景については上田会長は「選挙結果は1つの民意。公共放送の役割を果たすためには、受信料制度を視聴者、国民の皆さまに十分ご理解をいただく必要がある。NHK一丸となって対応する」と語った。党首の立花孝志参院議員(52)は契約はしても受信料の支払い拒否を明言している。

会見に同席した経営企画局幹部は「個別の契約についてはひかえる」とした上で「一般論としては、NHKの放送を受信できる受信設備を設置した方は放送法と受信規約にのっとって契約を行い、受信料をお支払いいただく。お支払いいただけない場合は法的な手続きをとらせていただく。公平負担を推進する観点から適切に対処する」と説明した。

報道陣から議席獲得はNHKに不満のある人が一定数いるということではないとの質問も。上田会長は「NHKに対してはいろんな考え方の人がいる。一定の方々のお考え。私どもは公共放送の役割を伝え、受信料制度の意義をしっかり説明していきたい」とした。

立花参院議員はスクランブル化を主張しているが上田会長は「NHKに求められる公共の役割と相いれない」と語った。

また、立花参院議員はインターネットテレビ番組で、これまでNHKの集金人の一部に暴力団のような人もいるとの趣旨の発言をしている。会見に同席した営業局幹部は「そのようなことはございません。事実無根」と否定した。脅しのような集金方法はないのかとの質問には「(集金人の)訪問の時間が夜遅いとか、説明が足りないということは一定数報告は受けている」とした。

松井一郎大阪市長が「現職国会議員の受信料未払いをNHKが認めるなら、大阪市もやめさせてもらう」との意向を表明している。経営企画局幹部は「放送法、受信規約にのっとって適切に対応する」と語った。上田会長も「現行の放送法にのとって対応するのが大原則。個別にいかに対応するかはひかえさせていただく」と語った。