低視聴率時代にあっても、相変らずの人気ぶりには驚くしかない。

8月30日夜に放送された宮崎駿監督(78)のアニメ映画「天空の城ラピュタ」(日本テレビ系)が、17回目の放送にも関わらず平均視聴率14.5%と、根強い人気を誇っているが分かった。

ネット上では〈全然飽きないし、新しい発見があったりする〉〈何度見ても、面白い!〉〈古さを全く感じない〉などと大好評で、今後も人気は続きそうだ。

視聴率が高かったのは「ラピュタ」だけではない。

毎年恒例だが、日テレは金曜ロードSHOWで3週連続でジブリ映画を放送。今夏は、8月16日に「千と千尋の神隠し」(9回目=17.9%)、
8月23日に「崖の上のポニョ」(5回目=12.5%)で、「ポニョ」は前回2017年放送時より1.2ポイントも視聴率が上がっている。

「一連のジブリ作品は相変わらずの人気コンテンツで、裏番組関係者の悲鳴が聞こえてきそうですね」(在京キー局関係者)

それにしても、「ラピュタ」に至っては17回目の放送だ。なぜ、長年にわたって人気を維持できるのか、だんだん不思議になってくる。
映画評論家のモルモット吉田氏に聞いてみた。

「アニメなので子ども向きの作品ではありますが、世代を越えて親子でも楽しめる作品です。
ジブリ作品は何回も見ている人が多く、内容も頭に入っているので、忙しい人でも“ながら見”や、好きなシーンだけ見ている人も少なくないのでは。
ジブリ作品が広く一般的に知られるようになった『魔女の宅急便』(1989年公開)以前の作品は、特に構成が緻密に作られ、作画も素晴らしい。
『ラピュタ』は冒険活劇で40年代、50年代の古典的な娯楽映画を踏まえて作られているので、高齢者でも楽しめるのでしょう」

とはいえ、いい加減、視聴者は飽きないのだろうか。

「アクションの見せ方がうまいですね。初めに謎があって次に何が起こるのか、大人でもハラハラドキドキさせられます。
『ラピュタ』でいえば、飛行艇や天空の島がそうですが、宮崎さんは既存のものではなく、現実社会にないものを空想で作り上げるのがうまく、見ていて楽しい。
初公開から数十年経っても、作品の中でしか存在しないものが多く、常に想像力を働かされるので飽きないのでしょう」(モルモット吉田氏)

まあ、単純に、「金曜の夜に親子揃って見られる番組が他にない」(前出の在京キー局関係者)ことも影響しているのかもしれない。

アニメ番組は衰退傾向だが、コンテンツ次第ではまだまだ、視聴者のニーズはあるようだ。

(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)

https://news.livedoor.com/article/detail/17034159/
2019年9月5日 9時26分 日刊ゲンダイDIGITAL

https://www.youtube.com/watch?v=L5tsSroyMB4
君をのせて(伴隨著?) 井上あずみ(井上杏美)|映画「天空の城ラピュタ(天空之城)」主題歌

https://www.youtube.com/watch?v=ACYksTUcE3U&;list=PL6B221BE3C4BEAE41&index=18
18: The Forgotten Robot Soldier CitS OST

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