NPBは3日、広島のサビエル・バティスタ外野手(27)に対し、アンチ・ドーピング違反でこの日から2020年3月2日まで6か月間の出場停止処分を科すと発表した。
広島・鈴木球団本部長は「こういう事例がうちの球団から出たのはファンの皆さんに申し訳ない」と頭を下げた。

 バティスタは6月7日のソフトバンク戦(マツダ)後、尿検査を受け、ホルモン調整薬の「クロミフェン」とその代謝物「ヒドロキシクロミフェン」が検出された。
球団が陽性反応の通知を受けたのは7月24日。そこからB検体の通知を受ける8月16日まで20試合に出場している。

 この判断について鈴木球団本部長は「もし処分してB検体で陰性だったら、出場停止で名誉を傷つけることになる。最終的に確定という段階を踏まないと、
我々も発表できなかった」と説明した。また今後の契約は未定としながらも練習態度や人間性にも着目。
「マイナーで5年苦労して、アカデミーでも努力してきた。人柄もいいし、ドラブルもない」とこれまでの実績を評価した。

 謹慎処分が続いているバティスタは、近日中にもドミニカ共和国に帰国する見込みだ。本人は来季の契約に備え、練習を行う意思を示しており、主催者側が許せば、
母国のウインターリーグに出場することも考えられる。春季キャンプには参加できないが、謹慎処分の解ける1か月半前の1月下旬からは球団施設を使用することも可能だ。

 本人は球団を通じ「私にできる唯一のことは、今後選手としてプレーできるよう毎日一生懸命練習していくことだけです。もしカープ球団に契約を継続してもらえるなら、
勝利に貢献し、優勝できるよう全てに対して100パーセントの力で臨み、最善を尽くしたい」とコメントを寄せた。

スポーツ報知
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