社会現象を巻き起こした大人気ドラマ『のだめカンタービレ』(フジテレビ系)から13年。上野樹里(33)が、月9のヒロインに帰ってきた!! 

■結婚して初めての主演ドラマ

「もう13年になるんですね。かなり長い間、旅をして帰ってきた感じがします。“のだめ”は人生でいちばん長く携わってきた役です。これから一生かけてでもかかわっていきたいくらい愛せる作品なので、その枠にまた呼んでいただけることを、うれしく思います」

 そう言って笑顔を輝かせる上野。当時は10代だった彼女も30代となり、すっかり大人の女性に。

「今回の作品が結婚して初めての主演ドラマです。不安なこともありましたが、いざ撮影が始まったら夫が自然とサポートしてくれて。先日、ドラマの東北ロケから帰ったら、夫がお風呂を入れてくれたんです。しかもピカピカに掃除もしてくれていて、おかげで一気にロケ疲れがとれました」

 そんな彼女が主演を務める『監察医 朝顔』(フジテレビ系)がスタートする。主人公・朝顔は、死因を明らかにし、遺体の“生きた証”を見つけ出すために、真摯に遺体と向き合う新米の法医学者。東日本大震災で母親が今も行方不明という悲しい過去も抱えている。

「台本を読んだとき、魂が震える感覚を受けました。朝顔を通して、悲しみを背負いながらも前向きに生きる姿を温かい周りの人々と伝えていきたいです」

 また、ヒロインとしてこんな思いも吐露。

「朝顔は3・11のときに母親を失って、死因もわからない、遺体も出てこない中で今を生きていることを思うと……。被害に遭われた方たちは今でも苦しんだり、悲しい思いを抱えて生きていると思います。復興して元どおりになったように見えても、心の中には人それぞれの思いがある。そういった目に見えない報われない気持ちを、今回のドラマでたくさんの人に理解してもらったり、考えてもらうきっかけになったらいいなと思っています」

 彼女の並々ならぬ思いをのせ、本作はどんなメッセージを届けてくれるのだろう。

■女優としての今後の展望は

 女優人生、2度目の月9主演。しかも単独は初となる。女優としてますます勢いに乗る上野に、今後の展望を聞いてみた。

「何かを目指すというよりも、求められるものに応えていきたいです。運やタイミングもありますが、役者は“この役をやってください”と言われたものを演じて、視聴者に伝える。なので、任せたいと思ってもらえる役に出会えたら幸せですし、そういう女優であり続けたいですね」

 “人生、何が起きるかわからないからこそ楽しい”と、言葉を続ける。

「完璧なことはないと思っています。どう生きていくかは自分次第、今後の人生は自由に描けるわけじゃないですか。

 周りの応援してくれる人に見守ってもらえるような、そんな人生を送りたいですね」

■参考にしています!

「(姑・平野)レミさんからたくさんレシピをいただいたんです。レミさんの料理って早く作れて失敗する確率がとても少なくて。それでいて、身体にもよくて助かっています。そのぶん、レミさんが風邪をひいたときは、私が特製の漢方薬膳スープを作ります!! 鍋ごと持っていって、レミさんの家でレミパンに移し替えて“これ飲んでね”と言って帰る(笑)。困ったときはお互いさまです!!」

『監察医 朝顔』(フジテレビ系)
7月8日(月)スタート 毎週月曜21時〜
 新米法医学者・万木朝顔(上野樹里)と、朝顔の父で刑事の平(時任三郎)。朝顔の母親は、東日本大震災で今なお行方不明のままとなっていた。そんな悲しい過去を抱える2人は、父娘であり仕事仲間同士。さまざまな事件で犠牲になった遺体の“生きた証”を、朝顔は解剖で、平は捜査で見つけだしていく。



週刊女性2019年7月16日号2019/7/7
https://www.jprime.jp/articles/-/15522
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