吉本興業が宮迫博之(49)ら所属タレント11人を謹慎処分にしたことを受け、「アメトーーク!」(木曜・後11時20分)を放送するテレビ朝日は24日、宮迫の当面の出演見合わせを決定した。ほか各局も出演部分のカットなど、対応に追われた。吉本では数年前からコンプライアンス徹底を呼びかけてきたが、今回の件で大幅なイメージダウンは避けられない。

 今回、問題となった「闇営業」について、お笑い業界に詳しい関係者は「闇営業と聞くと反社会的勢力を相手にした営業と思われがちだが、それだけではない。友達からの紹介だったり、学生時代の部活の先輩に頼まれることもある。事務所を通さない営業は以前からあった」と証言する。

 お笑いの本場である関西では「直(ちょく)」と呼ばれ、関東でも「内職」または、「ショクナイ」という芸能界特有の隠語で一般的に行われているという。同氏は「お笑いに限らず、歌手が友人の結婚式の2次会で1曲歌って謝礼をもらうこともある。珍しいことではない。戦前から行われていたのでは」と推測する。

 ただ、宮迫ら人気芸人は多くのレギュラー番組を抱え、そのテレビ局はスポンサーによって支えられている。同氏は「コンプライアンス的に問題のないように仕事相手を見極めるのは事務所の責任。領収書のない謝礼の受け取りには脱税の疑いもある。吉本もこれまではある程度は黙認していた部分もあったが、今後は襟を正す必要がある」と指摘する。

 一方で、吉本には6000人を超えるタレントが所属し、マネジャーの目が全員には行き届かない現実を踏まえ「事務所を通さない営業を一気に根絶するのは難しいのでは」という見方も示した。

6/25(火) 6:06配信 スポーツ報知
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