芸人が活動する場はテレビや劇場などさまざまある。キングコング・梶原雄太がYouTuberとして活動するように、芸人もネット界に続々と進出してきた。そんな中で、昔から注目されているのが地方のローカル番組だ。全国でも数本レギュラーを持つ売れっ子から「最近テレビで見ないな」というコンビまで、さまざまな芸人が各地方都市でレギュラー番組を持っている。

 特に多いのが関西圏だ。明石家さんま、ダウンタウン(浜田雅功、松本人志、ピンで出演)、ナインティナインの岡村隆史、今田耕司、東野幸治ら、関西出身の吉本芸人が多数出演している。さらに、広島県では地元出身のアンガールズ、中国地方出身の千鳥、福岡県では博多華丸・大吉、宮城県ではサンドウィッチマンなど、やはり地元出演の芸人が番組を持つケースが多い。

 「いくら大物芸人でもギャラは格安。彼らもそれを知って番組に出ています。地方だとガチガチの全国ネットよりもだいぶ規制は緩いですし、何より地元に帰ってリラックスもできる。リフレッシュの意味合いも大きいようですね」(エンタメライター)

 最近テレビでは見かけないが、地方のローカル局で活躍する芸人もいる。コンビとしては活動を休止しているDonDokoDon・平畠啓史は、静岡県で大人気。『くさデカ』(テレビ静岡)はローカルながら約20年続くお化け番組だ。特技のサッカーを生かし、スポーツ系の仕事も増やしている。双子コンビのザ・たっちは、地方でレギュラーを数本抱える。また、問題を起こした狩野英孝、子供からの人気が高い小島よしお、「あたりまえ体操」でブレイクしたCOWCOWなど、ブレイクした芸人が地方でレギュラー番組を持つケースもあるようだ。

 「一度全国で認知された芸人は、落ち着いたころに地方の情報番組のゲストに呼ばれやすくなります。そこで結果を出して、スケジュールさえ合えば、レギュラーを獲得し週1で通うことになります。何よりいいのが、地域密着型の芸人になることで、営業や地方CMが決まりやすくなることですね」(同上)

 世間的には無名だが、賞レースで結果を残した若手がレギュラーを持つケースもある。これからも地方番組は芸人にとって重要な活躍の場となりそうだ。

2019年05月06日 22時00分リアルライブ
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