【東京マラソン ( 東京都庁前〜東京駅前 )】 2020年東京五輪マラソン代表を決める代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」(9月15日開催)出場権を懸けて行われ、表彰式で小池百合子東京都知事(66)が見せた態度が物議を醸している。

 小池氏は東京都庁前のスタートで号砲を鳴らした後、東京駅の丸の内口側にあるゴール地点へと移動し、表彰式でプレゼンターを務めた。ところが舞台上で優勝したビルハヌ・レゲセ(エチオピア)にメダルを掛けた後、後方に控えると両手を上着のポケットに突っ込んで待機。月桂冠やトロフィーが授与される場面では拍手を送ったが、拍手を終えると再び両手をポケットに入れた。また、レゲセは雨ざらしで立たされていた一方、小池氏らプレゼンターは後方で傘をさしてもらっていた。

 この日の東京は朝から雨が降り続き、ゴール時の付近の気温は6度。東京マラソンとしては9年ぶりの雨天で真冬並みの寒さに見舞われ、低体温症で途中棄権するランナーが続出した。

 スタート前には自身のツイッターで「いよいよ東京マラソンの号砲を鳴らします! あいにくの雨となりましたが、いい記録が出ますように。3万8千人のランナーの皆さん、頑張ってください!」と記して選手にエールを送っていた小池氏。ポケットに手を入れる行為は日本では不遜な態度ととらえられることが多いだけに、来年に迫った東京五輪のホストシティーの首長として、適正が問われる事態になりそうだ。

2019年03月03日 14:35
スポニチアネックス
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