【ニューヨーク時事】ロンドン交響楽団の首席指揮者などを務めたアンドレ・プレヴィン氏が28日、米ニューヨークの自宅で死去した。89歳だった。映画音楽の作曲家やジャズピアニストとしても活躍、多才ぶりで知られた。
 1929年、ベルリン生まれ。6歳で音楽学校に入学し、ナチス・ドイツ政権の迫害を逃れて家族で移住したパリやロサンゼルスでも音楽を学んだ。43年に米市民権を取得。50年に米陸軍に招集され軍楽隊に所属した。
 ハリウッドで映画音楽の作曲や編曲を手掛け、オードリー・ヘプバーン主演のミュージカル映画「マイ・フェア・レディ」(64年)など4作品でアカデミー賞を受賞した。
 ロンドン交響楽団やロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団などで首席指揮者として活躍し、2009〜12年にはNHK交響楽団の首席客演指揮者も務めた。(2019/03/01-09:42)
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