今やインバウンドは自動車、化学製品の輸出に次ぐ日本の稼ぎ産業である。2012年に836万人だった訪日外国人観光者数は、2015年に1974万人に達した。政府はオリンピック・パラリンピックの開かれる2020年には4000万人、30年には6000万人を見込んでいる。インバウンドの増加に伴い、消費もうなぎ上りだ。15年に3兆4771億円だった消費額は、20年には8兆円、30年には15兆円に達する見通しだ。

 こうしたインバウンド需要を、プロ野球にも取り込めないか。2017年5月にはパ・リーグ6球団とパシフィックリーグマーケティング(PLM)が台北で開催された「台北国際観光博」にパ・リーグ6球団がブースを構えた。仮想現実(VR)技術を駆使して、本拠地球場を紹介するイベントも実施された。

 日本政府観光局のデータ(2017年)によると、訪日外国人客数トップ3は以下の通り。1位・中国約736万人、2位・韓国約714万人、3位・台湾約456万人。上位10カ国のうち8カ国がアジア諸国だ。自国(地域)にプロ野球のある台湾や韓国はいいとして、問題は中国だ。野球のことを中国では棒球と呼ぶが人気はサッカーやバスケットに遠く及ばない。

「ルールを知らなくては興味を持ってもらえない」 あるパ・リーグ球団の幹部は嘆き、続けた。「1回は興味本位で来てもらえても、リピーターになってもらうのは難しい。今後は中国人向けのルールブックの作成なども考えています」 ルールの難解さが、球場への“参入障壁”となっているというわけである。

 私にも説明に苦労した経験がある。04年のアテネ五輪、ホテルで知り合ったギリシャ人と一緒に野球を観戦したところ、振り逃げについての説明を求められ往生した。

 ある意味、ルールの難解さは野球が世界的なスポーツにならない理由のひとつでもある。それゆえに“トリセツ”が必要なのだ。

2019年1月27日 17時30分 日刊大衆
http://news.livedoor.com/lite/article_detail/15934151/

1 Egg ★ 2019/01/28(月) 08:42:43.72
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