NHKの人気者も、民放の夜ではなかなか本領が発揮できないのか──。

『紅白歌合戦』の総合司会を務め、午前中の帯番組『あさイチ』でV6井ノ原快彦とのコンビで高視聴率を続けていた有働由美子アナ(49)は、
3月限りでNHKを退職し、10月から日本テレビの夜23時台の『news zero』のメインキャスターを務めている。

『NEWS ZERO』という大文字から小文字に変えるなど番組名もリフレッシュしたが、視聴率は芳しくない。
前体制の最終週である9月24〜27日に平均7.9%だった数字は、有働体制の2週目に7.2%に(開始時間の異なる金曜は除外)。

改編によって、さらなる上昇を見込んだはずが、早くも落ち込みを見せている。テレビ局関係者が話す。

「日テレは最も視聴率分析に長けている局なのに、なぜ有働さんを夜帯に起用したのかは解せません。
これまで担当していた『あさイチ』の視聴者は主婦層などほとんど女性でした。逆に、夜のニュース番組の視聴者は主に男性です。

男性視聴者はどうしても若い女性キャスターを好む傾向がある。数字上はそういう傾向が顕著です。
正直、49歳の有働さんには荷が重いですよ。これまで夜のニュースで高視聴率を取っていた番組の女性キャスターを振り返れば、わかると思います」(以下「」内同)

1980年代後半から1990年代にかけては『ニュースステーション』(テレビ朝日系)で小宮悦子アナの美脚が映し出されて話題になり、
『プロ野球ニュース』(フジテレビ系)に中井美穂アナが抜擢されてオジさんのアイドルになった。

2000年代の『ニュースJAPAN』(フジ系)では、滝川クリステルアナが上目遣いのカメラ目線で“斜め45度の女王”と呼ばれて視聴率アップに貢献した。

『ZERO』が同時間帯で1位を獲得できたのも、2006年のスタート時からサブキャスターに抜擢された小林麻央さんの功績が大きいと言われ、
女優の桐谷美玲も2012年から今年9月までの6年半にわたって毎週火曜日に顔を見せていた。

「有働さんひとりがフォーカスされるような体制を取ったことも不振の要因かもしれません。
諸事情があってそうならざるを得なかったのかもしれませんが……。

今まではメインに村尾信尚キャスターがいて、サブには小林麻央さんをはじめ、
山岸舞彩さん、小正裕佳子アナなどの美人女性キャスターがいる体制だった。
今はサブを置いていないから、視聴率が下がるとどうしても有働さんだけが注目されてしまう。ちょっとかわいそうだと思います」

日テレは10月第3週(15〜21日)の週間視聴率で全日、ゴールデン、プライムの全3部門でテレビ朝日に首位を譲ってしまった。
月曜から金曜まで放送されるニュースや情報番組の出来不出来は、全日の視聴率に大きく影響する。

「民放はどの局も視聴率命ですが、日テレはどこよりも視聴率至上主義の傾向が強い。数字が悪ければ、有働体制を1年我慢できないかもしれない。
2005年には、『ニュースステーション』以来のテレビレギュラーとなる久米宏さんを、当時の超人気アイドルである松浦亜弥とともに日曜夜8時の『A』の司会に抜擢。
始まる前は大きな話題になりましたが、番組は視聴率1ケタを連発し、わずか2か月で終了になりました。

決して有働さんの能力が低いわけではない。今からでも遅くないので、番組に若い女性をサブキャスターとして置くと、だいぶ数字も変わると思います」

まだ番組は始まったばかり。これから日テレと有働アナが底力を見せることはできるか。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181025-00000005-pseven-ent