【10月9日 AFP】NFLは8日、第5週の1試合が行われ、ニューオリンズ・セインツのQBドリュー・ブリーズがパスの生涯獲得ヤード数で新記録となる通算7万2103ヤードに到達した。試合もセインツが43-19でワシントン・レッドスキンズに勝利した。

 この日、3本のタッチダウンパスを含む29本中26本のパスを成功させ、合計363ヤードを獲得してチームを勝利に導いたブリーズは、第2クオーター残り2分36秒の場面でトレクアン・スミスに投じた62ヤードのタッチダウンパスによって、これまでペイトン・マニング氏が保持していた歴代1位の通算7万1940ヤードを超えた。

 ブリーズはパスの通算獲得ヤード数の歴代トップに立ったことについて、「このことは、これからずっと記憶に残るだろう」「本当に夢がかなった。心から誇りに思うと同時にとても感謝している」と喜ぶと、「これから実感が湧くのか分からない」「とにかく試合でプレーすることが大好きなんだ。自分はこういった記録を破るために、この旅路に就いたわけではない。ただ、このスポーツでプレーすることをこよなく愛しているだけだ」と語った。

 これに先立ち、同クオーターに75ヤードのタッチダウンドライブを記録し、ブレット・ファーヴ氏の通算7万1838ヤードを抜いて歴代2位に躍り出ていた39歳のブリーズは、NFL18年目の現在、通算タッチダウンパス数でも500本にあと1本に迫る499本を記録しており、マニング氏とファーブ氏のほか、今月4日にこの偉業を達成したニューイングランド・ペイトリオッツのQBトム・ブレイディの仲間入りに近づいている。

 右サイドラインでボールをキャッチしたスミスがそのままエンドゾーンに走り込み、セインツが26-6とリードを広げた場面で、ブリーズがパスでマニング氏の記録を28ヤード超えると、セインツの本拠地メルセデス・ベンツ・スーパードームの観客からは歓声が湧き起った。

 そして、新記録を樹立したブリーズがチームメートからもみくちゃにされると、この歴史的瞬間を共有するために試合は一時中断。ブリーズはサイドラインでショーン・ペイトンヘッドコーチや家族とも抱擁を交わした。

 拳で自分の胸をたたき、満員となったスタジアムの観客に人差し指を向けたブリーズは、米国プロフットボール殿堂(Pro Football Hall of Fame)のスタッフにこのプレーで使用されたボールを手渡した。

 来年1月に40歳になるブリーズは、先月にもファーブ氏を抜いて通算パス成功回数で新記録の合計6301回をマーク。2010年のスーパーボウル(Super Bowl)では、マニング氏が司令塔を務めるインディアナポリス・コルツを31-17で破ってセインツの優勝に貢献し、最優秀選手(MVP)の栄誉に輝いた。

2018年10月9日 16:33 
発信地:ワシントンD.C./米国
http://www.afpbb.com/articles/-/3192598?act=all
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